2012.05.04 FRI
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広報レポート <思い描いた通りに>

 4連敗の重苦しさを振り払う一撃が、左翼席へ一直線に突き刺さりました。0-0の3回1死一、二塁。打率1割台前半と不振にあえぐ中田選手が寺原選手のスライダーを振り抜き、4月15日以来16試合ぶりの3号3ランで均衡を破りました。今季放ったアーチは全て札幌ドーム。「声援があるのとないのでは、僕の場合明らかに違います」とスタンドの後押しに感謝していました。

 思うように結果が出ず、もがく日々。それでもポリシーを曲げることなく打席に向かい続けます。「ちょこんとライト前に落とす技術は自分にない。フルスイングは出来ているし、後はボールの見極め」。三塁ベンチ前でキャッチボールをしていた先発の斎藤佑選手は「真ん中近くに来れば、絶対打ってくれると思っ見ていました」と、右打席から漂う雰囲気を感じ取っていました。

 数日前、ロッカーで1枚の写真に目を落としながら「あー、B☆Bにチューされたい」と漏らしました。視線の先には前回お立ち台でB☆Bと熱い抱擁を交わす場面。条件はヒーローになることで、思いを叶える一発が口火となって先発全員となる15安打9得点の快勝を呼び込みました。

 ファンの支え、コーチの支えを感じながら、年下の中島選手がプロ初安打を放つと食事に誘って祝うなど、キャリアを重ね少しずつ支える立場にもなっています。支え合う気持ちが束となり、ファイターズらしさが生まれるのです。

斎藤佑投手 <7回、110球、打者31、安打9、三振4、四死球2、失点2、自責2>

「いい投球と言える出来ではなかったですが、先に点を与えないことを考えながら投げたので、その点に関しては良かったと思います。調子自体悪くなかったと思いますが、無駄な四球を与えたりして球数が多くなったことは次への課題になりました」

栗山語録

「多くのファンのみなさんに来ていただいたので、本当に良かったなと思います。球場の外の様子が見られるモニターを見る機会があって、雨があれだけ降っているのにみなさん来てくれるのに、苦しいなんて言ってられない、喜んでもらわないといけないと。いつもそう思っているんだけど、きょうは本当に良かったなと。翔(中田選手)のホームランには感じるものがあったね。毎日(福良)ヘッドが支えてくれているし、必ず結果が出てくるはずだと思ってた。それに、翔が打つと一気に流れをつかめるよね。苦しんでいることを必ず生かしてくれると思ってます。斎藤は今日に関しては褒めちゃいけないんだけど、あの初回をゼロに抑えたのは大きかった。エースとして2点取られちゃいけないけどね。稲葉には、こちらがありがとうと言いたい。さすがですよね、逆に感謝してますから。ひとつ勝つことが大変だというのを改めて感じた。1日1日全力を尽くして、みなさんが喜んでくれるプレーを見せたいと思います」

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