2012.06.24 SUN
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広報レポート <ぶつかっていく気持ち>

 難敵攻略へ、積極策が功を奏しました。相手は2010年から4連敗中、今季も2勝を献上していた大隣選手。1回に先頭の糸井選手が中前打で出塁し、左足首捻挫により出場選手登録を外れた稲葉選手に代わって出場の杉谷選手が四球を選んでつなぐと、中田選手が中犠飛を放って幸先良く先制しました。中盤にも陽選手の適時打と大野選手の左越えソロで加点。先発のウルフ選手も7回無失点投球と投打がかみ合い、前日5点差をひっくり返された敗戦の悔しさを払拭するには十分な快勝劇と言えます。

 スレッジ選手が左ひざ検査のため帰国し、小谷野選手も右大腿部の張りを訴え欠場が続く中、追い討ちをかけるように稲葉選手の戦列離脱。交流戦明け最初のカード、福岡へり込んで連敗を喫し、苦手とする大隣選手が立ちはだかる試合で、このままずるずる行くわけにいかないと野手陣が奮起しました。相手左腕の投げっぷりの良さに差し込まれることが続いてきましたが、この日は野手ミーティングに監督自ら参加して状況打開を模索。大野選手が「早いカウントから仕掛けるしかないんで」と本塁打後に話したように、相手優位の“間合い”を崩そうという姿勢がどの選手の打席にも垣間見えていました。
 
 2試合無安打と調子を落としていた中田選手に2安打2打点が生まれたのも、稲葉選手不在の戦いが続くことを考えると明るい材料です。昨年まで公私ともにかわいがってくれた渡部龍一選手が北海道の社会人チーム「トランシス」へ移り、同じ4番打者としてプレーし、全国の舞台を目指していることも刺激になります。辛い局面に置かれた時こそ、打開するために思わぬ力が出ることは良く言われる話。それが束となり、主力を欠く苦境を乗り切る源となるはずです。

ウルフ投手 <7回、球数110、打者26、安打4、三振7、四死球2、失点0、自責点0>

「ショータ(大野選手)のリードのおかげで粘り強く7回まで投げることができました。打線にも序盤から援護してもらえて感謝しています。あとはブルペン陣に任せて応援します。」

栗山語録

「体の力が抜けたね。開幕戦のときみたいに全部の力を使ったみたいな感覚。内容的に意味のある試合をやろうと思っていて、しっかり集中してやってほしいと思っていたんだけど、みんなが必死にやろうとしていたのがうれしかった。(1回の攻撃について)あのスピードは嘉男(糸井選手)らしい。ただ、いろんなサインが出て難しい場面だったことを考えると、きょうの試合の勝因は(糸井選手出塁の直後の)杉谷のフォアボールかもしれない。ひとつのプレーでチームに貢献できるということだよね」

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