2012.07.01 SUN
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広報レポート <鉄腕に挑んだ戦士の系譜>

 10回裏、森内選手が最後の打者を打ち取ったところで試合時間は規定を1分超えて3時間31分。3-3の引き分けに終わってこのカードは2敗1分けの未勝利となりました。リードしながら終盤に追いつかれ、8回、9回のピンチをしのいでの結果に、引き分けに持ち込んだという表現が正しいかも知れません。

 この日は「ライオンズ・クラシック2012」と題し、西鉄ライオンズが生んだ不世出の大投手、稲尾和久氏をしのんで開催されました。ライオンズの全員が永久欠番24のユニフォームをまとい、先人が成し遂げた偉業に敬意を持って挑んできた一戦。ファイターズとしてはそれを上回るだけの気迫、執念が必要でしたが、菊池選手の前に3回に杉谷選手が先制3ランを放つも、以降はチャンスらしいチャンスを作れず。8回は失策をきっかけに、セットアッパーの増井選手が中島選手に同点2ランを献上し、メモリアルゲームに一丸となった相手の気概に押される展開となりました。

 鉄腕・稲尾がプロ野球記録のシーズン42勝を挙げた1961年シーズン、ファイターズの前身・東映フライヤーズはパ・リーグで唯一6勝5敗と勝ち越した球団でした。名将とうたわれた水原茂監督が過去15年でAクラス1回というチームを2位に躍進させ、翌年には球団初のリーグ制覇を勝ち取っています。歴史の源流をたどれば、鉄腕に堂々と立ち向かった先人達の流れをくむファイターズ。交流戦明けは2勝5敗1分と苦しい戦いが続いていますが、きっとそのDNAは受け継がれているはずです。

ウルフ投手 <6回1/3、球数89、打者25、安打6、三振4、四死球2、失点1、自責点1>

「序盤から低めにコントロールできて、自分のピッチングができました。3回のケンシ(杉谷)のホームランでリードしてもらったのが、自分にとってはとても大きかった。守備にも助けてもらったし、野手のみんなに感謝しています。」

栗山語録

「勝てる試合を落としたという悔しさと、最後よく踏ん張ったという思いがある試合だったね。流れが悪くて追いつかれたら逆転されるという感じがある中で、仕切り直しさせられる結果にはなった。(武田)久も森内も頑張った。(昨日打たれた)森内は今日投げさせたかったんで。あいつらしいテンポのいいピッチングを見せてくれた。増井も良くなっているよね。中島にやられたけど計算でき始めている。それよりも、3点の後に攻撃できないからこうなった。バッターが悪いというのは俺が悪いということ。拳士(杉谷選手)がよく打ったから勝たせてあげたかったけど」

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