2014.08.13 WED
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広報レポート<なんでも屋の本領発揮>

試合終了後の浦野選手と市川選手
試合後の小谷野選手

気持ち良さそうにペットボトルの水を飲み、満面に笑みを浮かべました。試合終了はベンチで見届けましたが、自らのバットが勝利を呼び込んだ実感と充実感に包まれているようでした。2回。先頭の中田選手が四球を選んで出塁。そこで打席に立ったのは「5番・三塁」でスタメン出場した小谷野選手でした。内角への直球にしっかりと反応すると、打球は左翼席へ大きな弧を描いて飛び込んでいきました。「どこに飛んだか分からなかった」。手応えと歓声でスタンドインしたことを確信し、ゆっくりとダイヤモンドを一周しました。

スタメンでも代打でも結果を出す男です。どんな役回りもこなせるのには、ちゃんとした理由がありました。そのときどきで準備にメリハリをつけています。スタメンから外れて代打待機となる試合では、開始直後はベンチ裏で敢えてスイッチを切っています。「ベンチスタートなのに最初から試合に入り過ぎると、出るときには疲れ果てちゃうんで」。ベンチやモニターで試合を見ながら自分の出番を想定し、気持ちを高ぶらせていく。そして、チャンスでグラウンドに出ると、スタンドの大歓声が一気にテンションを最高潮にさせてくれるといいます。もちろん、スタメン出場時はプレーボールから集中力を発揮。「どこを任されても一生懸命やるしかない」。その言葉通り、この日は第1打席から結果を出してみせました。

8月9日には待望の長女が生まれ、福岡から札幌へ向かう移動日にはチームを離れて上京し、初めて顔を合わせました。「かわいいですね。僕に似てますけど」。父親になったことで責任の重さを改めて感じるという小谷野選手。チームの主力にあって、なんでも屋を任されるのは信頼されている証拠です。投げては浦野選手がプロ初完投で5勝目を挙げました。大型連敗の後の連勝。「さあ、もう一度」と思わせるに十分な試合となりました。

浦野選手<9回 打者30 球数106 安打3 三振3 四死球3 失点・自責1>

先発の浦野選手

「ボールが低めに集まって、テンポよく投げられたと思います。ピッチングから攻撃のリズムを作れたところは良かったですが、ダブルプレーも多かったですし、見方のファインプレーにも助けられた中での完投だったので守備陣には感謝しています。札幌ドームでなかなか勝てていなかったので良かったです。」

栗山語録

栗山監督

Q.プロ入り初完投の浦野投手が見事なピッチングでした
「苦しい場面もいくつかあったけど、よくしのいでくれた。卓のプレー(8回表のダイビングキャッチ)も大きかったけど、ああいうプレーを呼び込むいいテンポのピッチングしていたからね。」

Q.小谷野選手が先制本塁打を放ちました
「切り札的に使ったりと色んな使い方をしている中で、いい集中力を見せてくれたと思うよ。この状態をキープしてほしいね」

Q.6回の中島卓選手は初球からスクイズを試みましたが
「色んな作戦が考えられる場面だったけど、なんとしても点が欲しいところだったからね」

Q.チームは2連勝で明日は斎藤佑樹選手が先発です
「対戦相手もそうだけど、チーム内のライバルもいいピッチングしているだけになんとか結果を残してほしいね。とにかく佑樹には自分らしく投げてほしいな」

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