2014.09.07 SUN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
0
2
1
0
0
0
1
0
1
4
0
3
0
0
0
X
R
H
4
9
8
9

広報レポート<誰も踏み入れていない場所へ>

4回、10号ソロを放った大谷選手
5回、スクイズをブロックした大野選手

チームにとっては厳しいシーンが多かった試合にあっても、いくつかは確実に光が差した瞬間がありました。4点を追う4回1死。「5番・指名打者」でスタメン出場した大谷選手が放った打球は、弾丸ライナーでバックスクリーンに直撃しました。2試合ぶりの10号ソロ。8月26日のホークス戦(ヤフオク)では投手として10勝を挙げており、80年のプロ野球史上初めて、同一シーズンに「2ケタ勝利」「2ケタ本塁打」を記録した選手となりました。日本にプロ野球が誕生する前の1918年、あのベーブ・ルースが達成して以来といわれる快挙でもあります。

チームが敗れたこともあって、試合後は淡々とした表情を浮かべながら「まだまだなので」と話した大谷選手。ベーブ・ルースの残した「シーズン13勝11本塁打」は“目標”ではなく、もはやひとつの“目安”でさえあります。栗山監督は「何歳だとか高卒何年目とか、そんな基準では見ていない。それに、誰かと比較するような選手でもない」と言い切ります。ただ、20歳の2年目であることは純然たる事実。となれば、これから伸びしろがないわけがなく、誰も踏み入れていない場所に到達する可能性に期待が膨らむのは当然のことでしょう。

投手としては、今後間隔を詰めても残り試合での登板機会は大きく変わりません。ならば、先発の間隔を空けて打者として試合に出られれば、チームに貢献する機会は必然と増えることになります。ペナントレースの順位が固まりつつある中、「これからも一戦一戦しっかりと頑張りたい」と話す大谷選手が、順位争いとは一味違う野球の面白さを見せてくれるに違いありません。

上沢選手<4回 73球 打者20 安打6〈本塁打1〉 三振3 四死球2 失点・自責点5>

先発の上沢選手

「ピッチングに関してはストライク先行で投げれて、調子自体は悪くなかったんですけどね。ただ、5点取られたことは何か理由があるし、もう少し勝負球を厳しいところに投げられれば良かったです。次の登板に向けてしっかり準備していきます。」

栗山語録

栗山監督

Q.上沢選手には不運な打球が続きました。
「内容は悪くない。だいぶ安定してきた。打ち取っているのにヒットになる。これが野球なんだけど。相手がめちゃくちゃいいわけじゃなかったから、もうちょっと我慢していれば、というのはあった。こういうところが今年、ここ(3位)にとどまってしまっている要因なのかなと」

Q.打線については
「もちろん、打つ方はもっと点を取らないといけない。ただ、抑えないと計算できないというのはある」

Q.大谷選手が10勝10本塁打
「まだ10本か、とね。やっていることはたいしたことない。あいつが持っているものを考えると。もっと結果は残るし、このくらいでホッとしている場合じゃないよ」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート