2014.09.30 TUE
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広報レポート<最高の置き土産>

7回、逆転2ランHRの稲葉選手
本日のヒーローの稲葉選手

出来すぎたシナリオも演じられる役者がいるからこそ美しく映えるものです。1点を追う7回2死二塁。代打で登場した稲葉選手が内角球をきれいに裁く全盛期さながらの打撃を見せ、逆転の一打を右翼席に叩き込みました。引退メモリアルイベントがこの日、261本目の本塁打で主役の座を奪い取り「(お立ち台は)最後かも知れませんが、いつここに立っても気持ちいいものです」とさわやかに言い切りました。

前夜に3位が確定し、クライマックスシリーズを見据えて若い選手の思い切った抜擢がありました。ドラフト1位の渡邉選手が8番遊撃でスタメン出場。緊張からボール球に手を出して2三振のデビューとなりましたが、守備では前進して捕球しながらジャンピングスローでアウトにし、大観衆を湧かせる場面もありました。結果は抜きに、稲葉、金子誠両選手と同じ瞬間を共有できたことこそが最大の財産。「大歓声の中、ひと振りで決める場面を生で見ることができ、改めてすごい方だなと思いました」と初々しく語りました。

試合を締めくくったのは白村選手。150キロ台の直球を連発し、最後は2者連続空振り三振でメモリアルゲームに華を添えました。「ブルペンで稲葉さんの本塁打を(モニターで)見て、絶対ヒーローにしたいと気持ちが入りました」。プロ初セーブにも試合後に周りから教えられて気付いたほどで「投げた球も全く覚えていません」と無我夢中のマウンドを振り返ります。

新人と大ベテランがともにできたわずかな時間。それがかけがえのないものであることは、20年のキャリアを積んだ稲葉選手だから分かるものでしょう。「若い人が出始めて、皆さんの声援が活力になります。また球場へ足を運んでください」。お立ち台での締めくくりの言葉が、ルーキーたちにとって最高の置き土産になることでしょう。

メンドーサ選手<5回 94球 打者25 安打6 三振6 四死球5 失点・自責点3>

先発のメンドーサ選手

「今日は予定通り5回までの投球でした。シーズン最後に調子よく投げれたのでクライマックスシリーズにつながる投球だったね。」

栗山語録

試合終了後の稲葉選手と栗山監督

Q.稲葉選手が引退メモリアルマッチで劇的な代打逆転本塁打を放ちました
「感動した。稲葉篤紀と野球の素晴らしさを感じました。あの場面で打てといっても簡単に打てないし、何でそこでホームランになるのか若い選手は感じとってほしい。素晴らしいメッセージでした。今日は若手を呼んでよかった。野球っていいね。」

Q.高卒ルーキーの渡邉選手が初出場を果たしました
「結果どうこうでなく、雰囲気がいいね。臆すること無くプレーしていた」

Q.白村選手がプロ初セーブです
「1つのラインを超えたと思う。あの3人(栗山選手、森選手、浅村選手)から真っ直ぐで空振りを取れるのは大きい。チームとしては彼みたいなピッチャーをどんどん作っていかないと」

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