2015.04.17 FRI
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広報レポート<初めの一歩>

松本選手

千載一遇のチャンスを与えられた選手には、大差をつけられた試合展開など関係ありません。必死に食らいついてモノにする。そのことをただ考えるだけでした。7点を追う9回1死一塁。代打として送り出されたのは松本選手でした。その初球。外角への変化球をしっかりと引きつけて弾き返すと、打球は右翼手の前でワンバウンドしました。一塁ベース上で紺田コーチと拳を合わせ、笑みをこぼしました。記念すべきプロ初安打。プロ野球選手として、本当の第一歩を踏み出した瞬間でした。

今季がプロ4年目。2013年の終盤戦で一軍昇格の切符をつかみましたが5打数無安打に終わり、昨シーズンは出場機会はありませんでした。ファームでレベルアップをはかる間、同期入団の同い年選手の活躍をテレビを通じて見るしかない生活が続きました。近藤選手はレギュラーとなり、上沢選手が8勝。石川慎選手も初アーチと次々と結果を出していく。さらに、帝京高の後輩・石川亮選手にも初安打で先を越されていました。契約更改を終えて会見に臨んだ際には悔しさをあらわにし、今季の飛躍を誓った表情が印象的でした。イースタンでチームトップの打率.339を残して4月7日に一軍登録。ここまで出場機会はありませんでしたが、この瞬間のために着々と準備を整えてきたのです。

試合後のロッカールームではチームメートから祝福を受け、レアード選手には「記念の日なんだから、ちゃんと取材を受けて帰れよ」と言葉をかけられました。この一打をきっかけにチームは2点を奪い、完封負けの屈辱を阻止。最後の見せた全員の執念は必ず明日につながるはず。「次は勝利に貢献できるような形で打ちたい」。スマートな風貌でも確固たる”帝京魂”の持ち主が、敗戦の中で清々しい空気を吹き込みました。

先発投手コメント

先発の斎藤佑投手

斎藤佑投手
<3回1/3 61球 打者16 安打5 三振1 四球2 失点・自責点4>

「チームがいい雰囲気で戦ってきているのに、こういうピッチングをしてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。一番の原因は変化球です。真っすぐ系のボールでしか勝負できなかったですし、特にスライダーの制球に苦しみました。本当に残念です」

栗山語録

栗山監督

Q.斎藤佑選手、開幕から2試合目の登板となりました。監督からのメッセージもあったと思います。
「ボール自体は悪くない。見てのとおり。どういう内容かはどういう打たれ方をしているか。結果は大事なんだけど、やっぱり内容なんだよね。次は勝ってくれる、という内容が必要で、先発投手も常に競争をしているわけだから。オレの想いはあるけれども、オレが決めることではないからね。」

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