試合情報

9回無死走者なし。岡選手が四球で出塁しましたが、相手中堅手のファインプレーで反撃は及ばず、無念にも今季初の連敗を喫しました。カード負け越しも初となり、試合後の選手の顔からは“悔しさ”が滲み出ていました。ホテルに到着し次第、選手はバットを持って地下駐車場へ。黙々とバットを振り続けました。

試合は初回の攻撃。昨日猛打賞の谷口選手が外のボールをうまく拾い中前打を放つと、後続中田選手が左前へ先制打。イーグルス・則本から先制点を挙げたことはゲームを優位に進める貴重なポイントとなりました。しかし、2回裏、先発・上沢選手が先頭打者に四球を与えると、後続に本塁打を浴びてスコアは1-2。手痛い一発となりました。「無駄なフォアボールが多かったです。今回に限っては本当にみっともないピッチングをしてしまいました」と振り返る上沢選手。特に先頭打者への四球は本人も悔やんでいる様子でした。

その後、レアード選手が同点の3号ソロを放ち反撃をみせましたが、幾度の不運には勝てず、流れを取り戻すことは出来ませんでした。3回2死一塁で中田選手が放った右中間への打球がワンバウンドして右翼席へ。ルール上、エンタイトルツーベースとなり一塁走者は三塁ストップ。フェンスで止まっていれば、一塁走者（同点の走者）は生還していました。そして、9回表には西川選手の打球が逆風で戻され中堅手のグラブへ。ファインプレーでもありましたが、やはり流れを作ることができず意気消沈。「運が悪いの言葉だけでは片付けられない。運を引き付けるものが必ずある」と指揮官はいいます。野球の流れだけは誰にもコントロールできないものなのかもしれませんが、キッカケとなるモノは近くにあるのかもしれません。

しかし、敗戦の中にも収穫はありました。プロ高卒4年目のバッテリー（上沢、近藤）が、これほどの試合を作れるレベルに達してきていることは間違いありません。毎試合、必ず反省の中から課題が見つかりますが、毎日のミスが明日への糧となり成長の道標となってくれているはずです。若手の台頭が目立つファイターズ。先発投手陣の競争も激しいですが、明日は20歳の先発投手がチームに流れを引き戻してくれることでしょう。

上沢投手
＜5回1/3　97球　打者25　安打6　三振2　四死球4　失点・自責点4＞

「自らフォアボールでピンチを作ってしまい、野手の皆さんに申し訳ないことをしてしまいました。とにかく無駄なフォアボールが多かったです。今回に限っては本当にみっともないピッチングをしてしまいました」

Q.上沢選手は四球が響きました
「一発に気をつけないといけないという意識ははっきりと分かったけどね。あそこまでよく粘ったと思う」

Q.勝ち越しを許した場面の外野守備については
「慎重になりすぎたというか、ああいうところはきちっとしていかないといけない。若い選手たちがプラスにしてくれると信じている。誰が悪いかと言えば、使っている方が悪いんだから」

Q.今季初の連敗とカード負け越し
「連敗をしないようにとずっと言ってきたけど、悪い流れの時は必ずあるもの。明日しっかりとやるしかない。できることはまだあるはず」