2015.07.11 SAT
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広報レポート<これがメッセージだ>

ラストバッターを抑える増井投手
ヒーローインタビューを受ける選手たち

最後の打者が放った飛球が左翼手・西川選手のグラブに収まると、増井選手は何度も手を叩いて喜びを表現しました。1点リードの8回2死からマウンドに上がり、4アウトを取ってシーズン自己最多となる24セーブ目。執念ともいえる継投を締めて試合を終わらせた守護神は「きょうのは疲れました」と苦笑いしながらも、気持ち良さそうに汗を拭いました。

この試合でマウンドに上がったファイターズの投手は、増井選手で8人目でした。先発・有原航平選手が2回5失点で降板すると、3回からは小刻みな継投に突入。逆転に成功した後も強力ライオンズ打線に再逆転を許しませんでした。結局、ブルペンに残っていたのはライブリー選手ひとりだけ。それは試合中、ベンチで険しい表情を崩さなかった栗山監督の発信するメッセージだったに違いありません。延長のことは考えない、9イニングで勝つーー。

指揮官の思いを攻撃陣もしっかりと感じていました。4点を追う展開になっても「誰も諦めていなかった」と話すのは田中賢選手。「有原が2回で降板したとき、監督が『この試合、絶対に勝たないといけない』と思っていると感じた。意地でも勝ちたいと思った」。近藤選手の3ランで1点差に迫り、中島卓選手の同点打に追いついた直後の4回2死一、三塁。しぶとく一、二塁を抜ける勝ち越し適時打を放ち、一塁ベース上で堅くコブシを握り締めました。試合後はラベンダーユニホームで埋まった満員のスタンドに迎えられ、ファイターズ復帰後初、3年ぶりとなる札幌ドームでのお立ち台に。「沸いてくる感情を抑えるのに必死」と頬を緩ませました。

前半戦最後で最大の山場と位置付けられるこのライオンズ3連戦と週明けのホークス2連戦で連勝スタートを決めました。「今日のことしか考えない」と宣言して臨む栗山監督と「絶対に負けられない試合」と意気込む選手たち。チーム内に浸透した指揮官のメッセージは、白星という形になって手中に収まったのです。

先発投手コメント

先発の有原投手

有原投手
<2回 59球 打者13 安打2〈本塁打1〉 三振3 四球4 死球1 失点・自責点5>

「初回に卓さんの好プレーで勢いをつけてくれたんですけど、結果的に四死球でランナーを溜めて一発で返される、という悪い内容となりました。2イニングで降板してしまい、チームに迷惑をかけてしまいました。悔しい結果となりました」

栗山語録

栗山監督

Q.近藤選手の3点本塁打で4点ビハインドから反撃
「本当によく打ってくれた。あの展開は攻めまくるしかなかったから」

Q.田中賢選手、中島卓選手がそれぞれ猛打賞
「何をしなければいけないか分かっている。あの二人らしいヒットだったよね」

Q.増井選手がイニングをまたいでのセーブ
「増井さまさまだね。(イニングをまたぐのは)申し訳ないけども、絶対的信頼があるからいってもらっている」

Q.本日の逆転勝利の意味は
「この(ライオンズ戦3連戦とホークス戦2連戦の)5試合が全てという思い。最後まで諦めないという気持ちをファンの方と共有できたいい試合だった」

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