2018/10/10 (水)
チーム

矢野謙次選手の引退セレモニーを実施

北海道日本ハムファイターズでは本日10月10日(水)、今シーズン限りでの現役引退を表明した矢野謙次選手の引退セレモニーを千葉ロッテマリーンズ24回戦(札幌ドーム)の試合後に行いました。
矢野選手は7回2死1塁の場面で「代打、矢野謙次」とコールされると、ファンの大きな声援を浴びて打席に向かいました。ベンチの選手が総立ちで身を乗り出して見守る中、矢野選手はファウルで粘りながら7球目を鮮やかにレフト前へ。プロ生活を締めくくるヒットに、栗山監督は笑顔で手をたたき、選手らは両腕を突き上げて喜びを表しました。最後まで勝負強さを見せつけた矢野選手にファンも惜しみない拍手を贈りました。

試合後のセレモニーではチームを代表して中田翔選手大田泰示選手西川遥輝選手のほか、国学院久我山高校の先輩でもあるロッテの井口資仁監督、元チームメートの岡大海選手からも花束が贈られました。最後に家族が花束を持って駆け寄ると、矢野選手は優しい笑みを浮かべました。
挨拶では「16年、1度もレギュラーを取ったことがなく、生え抜きでもない自分に、これだけの晴れ舞台を用意していただき、心から感謝いたします」と周囲への感謝を述べ、「ジャイアンツでは1球たりとも隙を見せてはいけない厳しさを、ファイターズでは野球を心から楽しむことを学びました」と16年のプロ生活を振り返りました。さらに、国学院大学時代の恩師、竹田利秋野球部総監督に対しては「野球の取り組み方、考え方を徹底して教え込んでくださり、プロに入っても見守ってくれ、正しい道を示して導いてくれた」と涙をこらえながら感謝の思いを述べていました。挨拶の最後に「ファイターズ、最高!」となじみのフレーズを叫ぶと、歓声が沸きました。挨拶の後、1本の映像が大型ビジョンに映し出されました。本人には告げずサプライズで流れたメッセージビデオ。竹田利秋総監督や、読売ジャイアンツ時代に「野球のイロハを叩き込んでくれた」(矢野選手)という弘田澄男元コーチをはじめ、ジャイアンツ、ファイターズの監督、選手ら10人以上が思いをこめて語った映像を矢野選手は万感の思いで見つめていました。
続いて、矢野選手はチーム全員から胴上げされ、手を振りながらグラウンドを一周して、ファンに別れを告げました。
スタンドからは「矢野選手、サイコー」という声援が飛ぶなど、チームメートとファンに愛された矢野選手らしいセレモニーに。温かい拍手が降り注ぐ中、矢野選手はグラウンドを後にしました。

引退セレモニーフォトギャラリー

引退セレモニー挨拶

はじめに、今日この場を用意してくださったファイターズのスタッフ、関係者の方々、ご来場くださったファンの皆様、本当にありがとうございます。
16年間、1度もレギュラーを取ったことがなく、生え抜きでもない自分に、これだけの晴れ舞台を用意してくださり、心から感謝いたします。
このプロの舞台で16年間、プレーさせていただき、ジャイアンツでの12年半は1球たりとも隙を見せてはいけない厳しさを学び、ファイターズでの3年半は野球を心から楽しむことを学びました。両チームで学んだことをこれからの人生に生かしていきたいと思います。
偉大な先輩、苦楽をともにしてきた仲間、かわいい後輩、本当にありがとうございます。16年で最高の仲間に出会えて、一緒に野球ができて、私は本当に幸せものでした。
けがが多い私はジャイアンツとファイターズのトレーナー、ドクターにも本当にお世話になりました。献身的なサポートのおかげで、けがを恐れず全力でプレーできました。
こんな私を支えてくれた家族、両親、学生時代の仲間、札幌での生活をサポートしてくれた方々、本当にありがとうございました。
大学時代の恩師、竹田監督は私に野球の取り組み方、考え方を徹底して教え込んでくださり、プロに入っても見守ってアドバイスをくれ、正しい道を示して導いてくれました。竹田監督に出会っていなければ、私はこの場にいなかったです。本当にありがとうございました。
ファンの皆様、これから、チームはクライマックスシリーズファーストステージに臨みます。選手は3位からの巻き返しを胸に意気込んでおります。熱い声援で後押しをお願いいたします。宮崎で鍛錬に励む選手の応援も重ねてお願い申し上げます。
けがしても応援歌を歌い続けてくれたジャイアンツファン、ファイターズに来てくれてありがとう、と温かく迎えてくれたファイターズファン、決して忘れません。16年、熱い応援を本当にありがとうございました。
最後に魂をこめて叫ばせていただきます。
ファイターズ、サイコー!!

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