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チーム 2014年9月2日配信

稲葉選手が引退を表明




北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀選手が本日9月2日(火)、札幌ドームで記者会見を開き、今シーズン限りでの引退を表明しました。史上39人目の2000安打を達成し、国際舞台でも活躍してきたファイターズを象徴する選手が、現役生活20年を区切りにシーズン終了をもって静かにバットを置きます。

叩き上げの野球人生。中京高では甲子園に出場できず、1994年ドラフト3位でスワローズに入団。95年にプロ初打席本塁打を放つも「そういう記録を作った選手は大成しないと言われて、覆す気持ちでやってきた」。3度の日本一に輝き、メジャーでのプレーを目指して04年オフにFA宣言をしましたが、オファーはなくファイターズ入りを選択。「拾ってもらった恩を強く感じましたし、2006年、44年ぶりの日本一で少し恩返しができてうれしかったです」。その後は日本代表でも不可欠な存在に。スワローズで野村克也氏、若松勉氏、ファイターズでトレイ・ヒルマン氏、梨田昌孝氏、栗山英樹氏と仕えた5監督を全て胴上げし「優勝請負人」と呼ばれてきました。

引退を決断したのは今年2月の沖縄キャンプでした。「一軍のスピードの中で一線級のプレーをするのがレギュラー。スイングが鈍り、少しずつ昨年から(衰えを)感じてきて。今年もう一度鍛えようという中で膝に痛みが出た」。4月に左膝を手術し、3カ月のリハビリをへて復帰したのも「だましだましやって迷惑をかけたくない」という思いから。8月には入団から20年連続本塁打となる今季1号を放ち、健在ぶりを示しましたが「目一杯努力してきて悔いはないです」と決心が揺らぐことはありませんでした。

「北海道に家を建てていますし、今まで支えてくださった方に恩返しするため、指導者として若い人を育てていきたい」と今後の夢を語る一方、公式戦終盤、ポストシーズンとまだまだ稲葉篤紀の戦いは続きます。“全力疾走”をモットーに掲げる42歳は「全国の皆さんに感謝の気持ちを伝えるため、最後まで自分らしくコツコツと。栗山監督を胴上げして終わりたいですね」と会見に涙はありませんでした。

年度別成績

年度 所属球団 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
1995 ヤクルト 67 248 215 22 66 10 0 8 40 3 2 1 25 5 33 .307
1996 ヤクルト 125 496 436 63 135 26 3 11 53 9 7 7 38 8 66 .310
1997 ヤクルト 130 494 439 71 117 24 4 21 65 9 10 1 37 7 67 .267
1998 ヤクルト 88 280 258 29 72 17 2 5 23 4 2 1 13 6 42 .279
1999 ヤクルト 68 142 132 15 35 11 1 2 22 3 1 1 7 1 26 .265
2000 ヤクルト 87 290 274 36 77 13 0 11 30 0 4 2 8 2 42 .281
2001 ヤクルト 138 601 527 94 164 32 5 25 90 5 13 2 43 16 89 .311
2002 ヤクルト 116 488 448 59 119 19 3 10 39 3 8 4 21 7 77 .266
2003 ヤクルト 69 289 260 46 71 8 3 11 30 4 3 1 18 7 48 .273
2004 ヤクルト 135 473 437 61 116 20 3 18 45 6 5 2 23 6 85 .265
2005 北海道日本ハム 127 441 414 55 112 28 4 15 54 3 1 1 21 4 82 .271
2006 北海道日本ハム 128 518 473 66 145 20 2 26 75 5 6 2 27 10 74 .307
2007 北海道日本ハム 137 579 527 61 176 39 0 17 87 6 0 4 35 13 69 .334
2008 北海道日本ハム 127 513 448 71 135 25 5 20 82 2 0 5 56 4 85 .301
2009 北海道日本ハム 135 587 500 78 150 37 4 17 85 5 2 6 65 14 96 .300
2010 北海道日本ハム 137 591 530 68 152 36 4 16 79 3 1 5 43 12 86 .287
2011 北海道日本ハム 137 518 473 49 124 22 3 12 54 4 7 3 27 8 71 .262
2012 北海道日本ハム 127 497 449 46 130 23 3 10 61 0 8 3 32 5 70 .290
2013 北海道日本ハム 91 285 261 25 53 16 0 3 24 0 1 1 21 1 48 .203
2014 北海道日本ハム 23 54 47 3 13 2 0 1 8 0 0 0 5 2 10 .277
通算 2192 8384 7548 1018 2162 428 49 259 1046 74 81 52 565 138 1266 .286

2014年9月1日現在

主な記録・表彰

  • 初打席本塁打・・・1995年6月21日広島[13](広島)2回、紀藤投手から[プロ34人目]
  • サイクル安打・・・2003年7月1日横浜[15](松本)[プロ56人・60度目]
  • 両リーグで100本塁打・・・2010年5月12日阪神[1](甲子園)西村投手から[プロ10人目]
  • 2000安打・・・2012年4月28日楽天[4](Kスタ)ヒメネス投手から[プロ39人目]
  • 歴代30傑入り・・・試合(26位)打席(28位)打数(29位)安打(21位)二塁打(5位)塁打(28位)死球(5位)三振(21位)
  • 日本シリーズ・・・出場7回(1995、1997、2001、2006、2007、2009、2012)MVP1回(2006)
  • オールスター出場・・・8回(1997、2001、2007~2012)
  • 日本代表・・・2007北京五輪アジア予選、2008北京五輪、2009WBC、2013WBC

表彰

  • 首位打者・・・2007年
  • 最多安打・・・2007年
  • ベストナイン・・・2001、2006~2009(いずれも外野手)
  • ゴールデングラブ・・・2006~2009(いずれも外野手)、2012(一塁手)
  • 月間MVP・・・2006年7月、2007年9月、2009年5月、2011年7月、2012年4月

小林浩オーナー コメント

「ファイターズがファンの皆様、北海道の皆様にとって身近な存在になり得た最大の功労者の一人です。熟慮の上で決断されたことですので、敬意を持って受け入れたいと思います。キャンプや試合前の練習ではいつも大粒の汗が滴り落ちているのが印象的で、『努力は嘘をつかない』とは稲葉選手の野球人生を言い表すものと思ってまいりました。稲葉選手の全力疾走をこれからのファイターズを背負う選手たちが受け継ぎ、戦うスピリットが継承されていくことを切に願います」

栗山英樹監督 コメント

「戦友なのでいなくなるのを想像できません。稲葉の背中でしか伝えられないことはあるし、大切な何かを(他の選手には)感じてほしい。野球界を引っ張っていく存在なので、やりたいことができるように頑張ってほしいと思います。残りシーズン、1試合でも長く同じユニフォームを着て戦えるよう、稲葉のためにも頑張ります」

陽岱鋼選手 コメント

「今は寂しい気持ちです。ただ、稲葉さんが決めたことだからしっかりと受け止めます。ずっと一緒に野球を教えてもらってきたので、その分成長しないといけないと感じています。これまでは稲葉さんたちがチームを引っ張っていってくれましたが、これからは僕たちがやらなければいけないという責任感でいっぱいです。ホームラン後のパフォーマンスを稲葉さんとできるのも残りわずかなので、ガンガン打ちまくりたいです」

中田翔選手 コメント

「すごく悲しいですが、ここまで一緒に野球をやらせてもらえて幸せです。自分がどんな時でも言葉をかけてくれて、色んな話をしてくれました。稲葉さんの背中を見ながらやってきたので、まだまだ稲葉さんのようにはなれないけれど稲葉さんのような大人に、人間になれるように、と思います。もっともっと褒めてもらえるようなバッティングをしていきたいです。最後に稲葉さんを喜ばせてあげられるような結果にしたいと、僕だけでなくチームのみんなが思っています」

小谷野栄一選手 コメント

「本当にびっくりしましたし、寂しいです。今年はリハビリの時期が一緒で、その時も若い子よりも早く準備をして、そんな姿を見て自分ももう一度頑張ろうと、いい刺激をいただきました。プライベートでも自分の家族にも本当に優しくて可愛がってもらっています。自分にとって稲葉さんは偉大な人ですから、これからも困った時にはアドバイスしてもらいたいです。一緒にできる日は残り少ないですが、気合いは入りまくりです。全力でやります」

大引啓次選手 コメント

「本当に残念です。手術をしたのも来年を考えてのことと思っていたので、整理がついていないのが正直な気持ちです。対戦相手だった時、稲葉さんはどのコースに投げても逆らわず、簡単にヒットを打つという印象が強く、ファイターズに移籍してきて練習量の賜物であることが分かりました。稲葉さんからは『これからはビッキー中心にやってくれ』と言葉をかけていただき、そういう風になるようやるしかないと思っています」

大谷翔平選手 コメント

「すごく寂しいです。2年間しか一緒にプレーはできませんでしたが、稲葉さんからはアドバイスも沢山いただきましたし、見ていてとても勉強になる先輩でした。野球選手としてはもちろんですが、グラウンドに落ちているゴミを拾ったりと、人間としても素晴らしい方だと思っています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

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