
曇り時々晴れのち小雨から本降り、のち晴れ・・忙しい沖縄空の変化に首脳陣も対応に追われた。ランチ前のロングティー最中に雨足が激しくなり、午後から予定されていた特打の中止が決定。しかしその直後、東の空からは強い陽射しが・・「こんなんじゃ、もう少し待てばよかったな」と梨田監督も苦笑いだったが、特打の分を補おうと糸井、鶴岡らが福良ヘッドらと共に自主打撃練習を開始した。数年前から「個々の自主性を大切にするような練習メニューを組む」という方針が徹底し、それに応えるように、言われずとも多くの選手たちが勝手に(良い意味で)動き出すようになった。
自分で何をすべきか考えるのがいかに大切か、気づいた選手もいる。ファイターズの中では数少ないパワーピッチャーの部類に入る、菊地和正だ。4年前に入団した頃は、まだプロ野球選手としての自覚が芽生えていなかった。与えられたランニングメニューを惰性でこなしていた菊地に、中垣チーフトレーナーが一喝した。「意識もなくただやればいいという者は、今すぐここから出て行ってくれ」ふてくされるなら並の選手だが、菊地は違った。「すみません。もう一度最初からお願いします」といって、いちから走りなおしたのだという。以後、体力トレーニングの重要性や、正しい身体の動きを会得するよう努めることが、ピッチング向上そのものに結びついていると気づき(菊地談)、日々少しずつ自分が変化するのを実感したり、新たな発見をすることが楽しくなったそうだ。中垣チーフは、「意外に気づいてない人が多いけど、体つきだけを見ても菊地は見違えるほどたくましくなった」と語る。入団時からボールを受けている中嶋コーチ兼任も、「キャンプ参加者の中では、菊地のボールの勢いがずば抜けている」と飛躍への期待を込めた。
菊地は、将来のクローザー候補の一人といっていいだろう。150キロにせまる直球と空振りのとれるフォークはその資質を十分にそなえている。雨が降ったり、曇ったり、時には晴れてまた曇って・・選手としての向上は、今日の沖縄の空のように一筋縄ではいかないものだ。しかし、成功と失敗、前進と後退を繰り返すことが成功への最大のカギであり、その経験こそがここ一番での力となるに違いない。1、2を争う練習の虫になった菊地もまた、アップダウンの日々に耐えていけるだけの精神力があると、周囲に証明し始めている。
9:45 全体ウオームアップ
10:05 キャッチボール
10:20~11:40 行程(打撃、バント、走塁、守備)及びシート打撃(宮本、金森、豊島)
ロングティー
ランチ
個人練習(コーチ指示)
コンディショニング