
昨晩、ライオンズが日本一の美酒に酔った。渡辺監督の歓喜の胴上げを、ここ沖縄の地でテレビ越しに眺めた選手も多かったはずだ。つい3週間前までしのぎを削りあった相手が、祝福のスポットライトを浴びる。あと一歩、いや半歩で我々があの場所にいたのではないか…。
一昨年、昨年と日本シリーズに進んだファイターズは、過去2シーズン11月半ばまで戦ってきた。そして日本シリーズと同時期に、秋季キャンプもまた行われてきた。一軍の主力が札幌で最後の気力を振り絞っているさなか、鎌ケ谷で、または国頭で若手が「来季こそは、あの華やかな舞台でプレーするぞ」と汗を流していたのだ。一軍が札幌にいるということは、当然選手のみならず一軍スタッフ全員がそこにいることを意味する。裏を返せば、秋季キャンプはファームのスタッフと選手のみで行ってきた。言い方は悪いが、シーズン中の鎌ケ谷での練習日を、時期と場所を換えて行ってきたともいえる。
今年は違う。残念ながらクライマックスシリーズ・第二ステージで敗退したため、一軍首脳陣が若手・中堅選手を鍛える場となっている。つまり今年のキャンプは、札幌でプレーした経験の少ない若手にとって、一軍首脳陣に対し長期間にわたり直接アピールをする絶好の機会といえるのではないか。若手選手にこの点を聞いてみた。今季は怪我と不調に苦しんだ木下は「どこで、誰に教えられようと、やるべきことは一緒です。結局は自分次第なので」。入団してはや4年目を迎えた右の大砲候補の鵜久森も「あまり意識していません。自分がレベルアップをすれば、自ずと評価は上がりますから」と、つれない返事。しかし鵜久森が会話の最後に付け加えた。「でも、やっぱり“こうしたらどうか”と直に言ってもらえるのは有難いかな…」。
誤解を招かぬよう記しておくが、ファイターズコーチ陣の一・二軍間の報告・連絡は密だ。鎌ケ谷でグラウンド指導が行われた後、コーチ陣はコーチ室にこもり各選手の状態についてのレポートを執筆し、一軍首脳陣へ即日メールで報告する。札幌にいる監督・コーチは逐次報告を受け、選手全員の状態を把握する。そこに間違い・偏見が入り込む余地はない。しかし、である。「百聞は一見にしかず」ではないが「百“読”は一見にしかず」とはいえまいか。レポートに記されることのない、選手の小さな変化を一軍各首脳が気づくことは、十分にありうる話だ。過去2シーズン一軍の頑張りにより失われてきた、若手にとっての飛躍の機会。3年越しのチャンスを掴む者がいるのか、見守っていきたい。
9:45 全体ウォームアップ
10:10~11:30 行程(打撃、バント、走塁、ティー打撃)
ランチ
個人練習
コンディショニング
入念にストレッチを繰り返す |
練習前アップ中 |
力強さの増した鵜久森選手のスイング |
中田選手の股割りゴロ補。…腰が高い? |
中島聡コーチのノックを受ける鶴岡選手 |
ターミリョーター |
休前日練習後の笑顔。陽選手 |