
「海が赤茶けているけど、なんでですかね…」
今キャンプ最後の休日であった昨日、ゴルフや釣りなど選手は思い思いに余暇を過ごす予定だった。しかし山茶花(さざんか)梅雨をもたらす前線が南西諸島で活発化し、南国のスコールが個々の予定を洗い流した。そんななか、ゴルフ組の中で最終ホールまでまわった唯一のペアである宮本と木下が、ホテルへの帰途で出会った光景を前に、木下が漏らしたのが冒頭の言葉だ。
ここ数日間降り続いた雨により、名護市内では川の水位が上昇。上流で造成がなされているのか、河口付近の浅瀬には赤土の溶け込んだ水が流れ込み、サンゴ礁は赤茶色のベールに覆われた。オフにはひとり車でふらりと旅にでる自然派の木下だからこそ、その光景が異様に映ったのだろう。同期の今成が涙した「崖の上のポニョ」のモデルとなったクマノミの生態にも影響するのではないか、などと想像をめぐらせながら。
身の回りの小さな変化に対し、常にアンテナを張っていることは大切なことだ。それは自分自身に「なぜ」と問いかける習慣づけとなる。そこから一歩進み、張ったアンテナを携えて自ら新しいものを得ようとアクティブに行動する選手がいる。アメリカで揉まれてきた多田野だ。「成功を収めているところには、なにか理由があるはず」と、いまや全国区の知名度となった旭山動物園を訪れるなど、気づき⇒仮説⇒検証を行う習慣が既に身についている。それがアメリカ野球で生き残った要因のひとつであることは間違いない。
同じ旅好きで気の合う多田野と木下。木下は、数々の修羅場をくぐった逆輸入右腕から学ぶものは多いはずだ。昨日多くの人が気に留めることのない海の変化に気づいた彼は、今度は野球で上記のプロセスを踏む必要がある。だが「野球を外から観察することも大事ですので」と、今シーズン幾度となく千葉マリンスタジアムの観客席へと足を運んだ。3年目の苦悩する右腕は、言わんとしていることを既に理解している。3週間に及ぶキャンプを無為に過ごす男ではないはずだ。
9:45 全体ウォームアップ
10:05 キャッチボール
10:20~11:40 行程(打撃、バント、走塁、ティー打撃)
ロングティー
ランチ
個人練習
コンディショニング
アップ前のストレッチ。市川選手 |
八木選手がブルペンで投げ込み |
まずは選手を観察。小林コーチ |
自らのチェックポイントを |
特守に励む中田選手 |
余裕の表情でコンディショニング。 |
高口選手のロングティーを |