
雨上がりで蒸せた空気が、ブルペンを取り囲むファンや報道陣の固唾をのんで見つめる光景で一気に張り詰めました。しんがりの7人目に登場したダルビッシュ選手が、初日としては順調な仕上がりを証明する45球。「50球まで」と宣言しておきながら、2球投げて「次、ラスト」と言い周囲を笑わせたのも、納得の投球で締めくくりたいという思いからでしょう。「初回なので、飛ばしてケガをしないことだけ考えて」と話す表情にも満足感が漂っていました。
でん部の違和感、右手人差し指骨折と故障に苦しんだ昨シーズン。年内の積極的休養から一転、年明けには自主トレで追い込んでと、彼なりに計算しての調整はピタリとこの日に照準が合わされていました。先乗り自主トレ中にスライダー回転していたストレートもうなりを上げて大野捕手のミットに吸い込まれていました。
待ちわびていたキャンプイン。それは誰しもが同じでした。室内練習場でのスタートとなった野手組は、晴れ間が広がって気温がぐんぐん上がると稲葉選手や小谷野選手らが豪快にロングティーで外野に気持ちよく打球を運んでいました。「みんな、いい練習をしてきたなと思いますよ」と主将。天気にこそ水を差されたものの、心技体の充実ぶりが際立つキャンプインといえるでしょう。
○中田選手が外野特訓
内野手登録ながら今シーズンは外野手として起用される中田選手が、清水外野守備走塁コーチからマンツーマンで足の運び方をレクチャーされました。同コーチの合図に応じてどちらかの足を後ろに引き、後方打球への反応の仕方を徹底指導。「基本からです自分の場合は。毎日集中してこういう練習ができれば」と前向きに捉えていました。
○梨田語録
「雨が降ったのは残念ですけど、室内練習場やブルペンではいい練習ができたと思います。選手たちは相当練習してきたなというのが率直な感想。ダルビッシュは本当に(右手人差し指を)骨折していたのか、腰を痛めていたのかというくらいの投球内容でした。山本と糸数もいいボールを放っていました。中田はアップしか見ていませんが、動けていたんじゃないでしょうか。あす以降、雨が降らずグラウンド(球場内)でできればいいなと思います」