
スタンドから大きな拍手が起こったのは、内外野に分かれて守備練習が行われているときでした。外野手の一員としてノックを受けていた中田選手が頭からのダイビングキャッチを試みると、ボールは見事にグラブに吸い込まれました。プロ入り3年目の今季、外野手として勝負をかける姿がそこにはありました。
「外野は外野で難しいですよね。清水コーチが一から教えてくれるので、真剣に取り組んで、一日も早くしっかり守れる外野手になれるように頑張りたい」
登録は内野手。しかし、キャンプ直前に外野一本に絞られることになりました。梨田監督が「(複数のポジションを守らせて)余計な神経を使わせたくない」と話すのも、中田選手の持ち味である打撃に期待しているからにほかありません。
キャンプイン以降、先輩の稲葉選手にグラブに関して質問したり、糸井選手の動きを観察したりと積極的です。「みんな見てて勉強になりますから」と中田選手。今後は清水コーチ指導の下、連日「特守」を敢行するつもりでいます。
中田選手が外野グラウンドを走り回っている間、内野では新人の加藤政選手が元気のいいところを見せていました。初めてのキャンプだけに先輩の行動についていくのが精一杯。打撃練習場の場所がわからず右往左往する場面もありましたが、シートノックでは金子誠選手、飯山選手と肩を並べてショートのポジションで声を張り上げていました。
「金子さんや飯山さんには声を掛けてもらい、いろいろ教えてもらいました」と話す加藤政選手。中田選手と同様、先輩たちの背中を見ながらレベルアップを図ります。
○新外国人2選手が初ブルペン入り
新外国人のカーライル選手とケッペル選手が初めてブルペンに入り、ともに40球の投げ込みを行いました。2人とも1月30日の来日から時間が経っていないこともあり、時差ぼけがまだ抜け切らない状態。得意のカットボールを披露したカーライル選手ですが、「きょうの朝は3時半に目が覚めちゃったよ」と苦笑いしていました。それでも2人が見せた低めを意識した投球に、視察した梨田監督は満足げな表情。「コントロールもいいし、球種も多く持っている。初ブルペンとしては上出来だと思います。試合で通用しそうですね」と指揮官は目を細めていました。
○梨田語録
「ブルペンに入った両外国人(カーライル、ケッペル)は制球がよく、変化球も十分試合で使えるなと感じました。後はスタミナ面などゲームに入ってどうかというのもありますが。1日の評価ではわかりませんが、八木や武田勝も普段通りのピッチングを見せてくれました。陽のバッティングは打球がよく飛んでいたなという印象。彼辺りが底上げになってどんどん上を突いていってもらわないと困りますしね」