
真っ黒に日焼けした顔に泥だらけのユニホームが似合う選手がファイターズにはたくさんいます。若手、ベテランともに試合後も特打に特守にと、休む暇なく動き続けています。そんな選手たちの絶え間ない努力の成果が、横浜ベイスターズとの練習試合で垣間見えました。
まずは、8番・捕手でスタメン出場した大野選手。第1打席の左前打で好スタートを切ると、第2打席から3打席連続で二塁打を放ちました。練習試合ながら4安打。梨田監督も「本当によくなっていますね」と目を細める打棒を見せてくれました。
また、7番・左翼の中田選手も2点本塁打を含む3安打。「ここのところ考えすぎていたので、きょうは思い切って振っていこうと思いました」。打席の中での集中力、そして積極性を取り戻したスラッガーが持ち味を発揮したといっていいでしょう。
この2人を“後方”から見守る男が、カギのひとつを握っていました。最強の9番、金子誠選手です。22日の全体練習後、ロングティー打撃に励む大野選手に身振りも交えてアドバイスを送り始めると、そこに中田選手も参加。即席の「マック教室」が開かれました。
大野選手にはどこで力を入れるかをレクチャー。「インパクトの瞬間を100として、その先からまだ120、150と増えていくような感覚で」。その言葉を聞いた大野選手、次のスイングで放った打球は軽々とフェンスを越えていきました。また、中田選手には相手の投球を待つときの力のため方を説明していました。
今日の試合では、2人以外にも高口選手、村田選手が途中出場ながら3安打を記録しています。担当コーチからの適切な指導と大先輩からの熱心なアドバイス。すべてが若手選手の糧になっていくことでしょう。個々がレベルアップすればレギュラー争いも熾烈になる。しかし、それこそがチーム力の底上げにつながっていきます。沖縄キャンプはあと1クール。“常勝軍団”は確実に完成へと向かっています。
○梨田語録
「(3イニング予定のケッペル選手が4イニングを投げ)もう1イニングいきたいということだったのでいかせた。ボークはありましたけど、前回よりもへばり気味かな。カーライルは148キロくらい出ていて低めに伸びがあった。ストライク中心だったし、それなりのピッチングができていたと思います。(本塁打を含む3安打の中田選手は)状態がいいときと悪いときがありますね。ある程度のタイミングでボールを捕らえればいいけど、1球1球をもっと大切にしてもらいたい。大野は本当によくなりましたね。4安打打った選手を途中で替えるというのはなかなかないことだけどね。」
横 100 210 000= 4
日 110 451 000=12
(横)小杉、藤江、弥太郎、加賀、高宮、高崎―黒羽根
(日)ケッペル、カーライル、吉川、江尻―大野、鶴岡
(HR)高森、中田、高口
○二岡選手について
北海道日本ハムファイターズの二岡選手は2月23日に名護球場で予定されていた横浜ベイスターズとの練習試合に6番指名打者として出場する予定でしたが、シートノック中、左ふくらはぎに張りを感じたため、大事をとって出場を取りやめました。
○稲葉選手
[1回、右前適時H]
「打ったのはインコースのスライダー。この時期にインコースのスライダーをうまくさばけるのはいいこと。得点圏にランナーもいたし、打席で集中して打てたことが収穫だと思います。」(P小杉)
○中田選手
[4回、左越2ランHR]
「打ったのはカーブ。ちょっとドライブがかかった感じの打球でしたね。ここのところずっと考えすぎていたところがあったので、今日は思い切って振っていこうと思っていました。」(P藤江)
○高口選手
[4回、左越2ランHR]
「打ったのはスライダーだと思います。初球空振りのあとにちゃんと修正できました。自分の取り組んでいることをしっかり出そうと思って打席に入ってますが、結果が出てよかったです。」(P藤江)
○ケッペル選手
[4回、打者18、安打4、四死球2、三振1,失点3、自責点3]
「全体的に見たらあまり良くない登板でしたね。2回と3回は2アウトから四球を出した以外、自分らしい投球が出来ました。初回にボークを取られたのが点につながったし、4回にも浮いたまっすぐをとらえられてしまいました。次の登板へ向けてしっかりと調整したいと思います。」
○小谷野選手
[5回、右前適時H]
「あたってくれました。とにかく繋げようという気持ちは昨年と同じです。」(P藤江)
○大野選手
[5回、左線2点適時2BH]
「打ったのはスライダーだと思います。守りの方でも結果を出して行きたいですね。」(P藤江)
先発は初登場のケッペル選手 |
1回裏・稲葉選手の適時打で同点 |
2回裏・ホームに走りこむ中田選手 |
4回表・飛び出したランナーを追う |
4回裏・ツーランホームランを放った |
4回裏・高口選手も |
4回裏・三塁打を放つ今成選手 |
5回から登板したカーライル選手 |
5回裏・ライト前ヒットを放つ村田選手 |
6回裏・センターオーバーの二塁打を放つ |