
午後12時40分。田中賢選手会長の手締めによって、北海道日本ハムファイターズの今年の沖縄キャンプは打ち上げられました。気合をみなぎらせて沖縄入りした選手たちの顔は、1ヶ月で真っ黒に。心技体を猛練習によって高いステージに引き上げた充実感に満ちていました。
あっという間に過ぎた26日間。決して順風満帆だったわけではありません。雨のため、室内練習場でのキャンプイン。そして、沖縄とは思えない10度台前半の気温が続きました。中盤までは太陽が顔を出さない毎日。後半になってようやく天候は回復しましたが、メニューの変更を余儀なくされる中でも、選手は自分のテーマをクリアするために鍛錬を重ね、チーム力アップへ前進していきました。
「こういう天気はむしろ良かったんじゃない。晴れが続くと飛ばしすぎちゃうから」。そう話すのは金子誠選手です。“あまのじゃく”らしい、というよりも、前向きなひと言。自分とチームには何が必要かをしっかり把握しているベテランらしさを、金子選手はキャンプ中も随所に見せてくれました。背中で語れる男の頼もしさは今年も変わりません。
振る舞いが若手の見本となっているのは稲葉選手も同じです。アドバイスを請われれば、自身の経験も交えながら応える。「優勝の翌年は勝ちに慣れてしまいがちだけど、それではいけない。自分が率先して動こうというつもりでやりました」。キャンプ序盤での森本選手の離脱は誤算でしたが、外野の一角を狙う中田、陽、村田選手らにとっては、主将の思いを間近で感じる機会を得て大きな刺激となったことでしょう。
選手が自分を高めるための練習を心行くまでできたのも、多くの人たちのサポートがあったからにほかありません。田中賢選手会長は「名護市の方々、ランドリーをしてくれた方々、アルバイトの方々、ゆがふいん(選手宿舎)の方々、球団職員、毎日報道いただいたメディアの方々。大変お世話になり、ありがとうございました」と話しました。感謝の気持ちを持ち続け、北海道に戻ります。
「今シーズンもいいことばかりではないでしょうが、つらいときも全員明るく前向きに、リーグ制覇、そして日本一を目指して頑張りましょう! お手を拝借……」
グラウンドに集まった選手と関係者全員で行った一本締め。その音が名護の空に響き渡りました。戦いの準備を整えたファイターズの雄姿、お見逃しなく!
○梨田語録
「寒いのと、雨とで最初はスケジュールが狂って大変だったけど、後半は天気もよく、なんとか間に合いました。チームプレーの確認をもっとやりたかったという気持ちはありますが、やり残したことはこの先ゲームの中で詰めて行きます。森本が最後まで参加出来なかったというのは外野守備を考えたらマイナスですね。ひちょりがいる状態で中田、陽らと競争して欲しかった。先発投手はある程度計算は出来たけれども、まだ全員揃ったわけではないですね。打線は今年もつながりを求めていくと思います。キャンプの出来は(背番号と同じ)88点にしたいけど、ひちょりがいないので背番号1を引いて87点とします(笑)。」