2004/04/22(木)B☆B'sコラム

【#2】B・B命名秘話(2) ~商標登録という「壁」~

 突然ですが、皆さん「商標登録」って耳にした事ありませんか?
 どうしてこんな事聞くかと言うとですね…これが名前の選考上、非常に重要なポイントになってくるんです。
 マスコットの場合、当然キャラクター商品なども売り出すんですけど、こういう時に名前を商標登録しておかないと、のちのち色々と面倒な問題が起こりかねないんですね。
 逆に、もし良い名前があったとしても、他で登録されているものをこちらで勝手に使う訳にもいかないんですよ。
 取りあえずこの事を頭に入れてから、今回のコラムを読んで下さい!

 さて、皆さんから沢山の応募をいただいて、公募を締め切ったのが昨年の11月14日。
 早速17日に、名前の選考会議が開かれました。
 まず、僕が提案した選考のポイントは以下の通り。

1: 呼びやすく、覚えやすい(小さな子供でもすぐ覚えられる)
2:多くのファンが納得出来る(ある程度まとまった票数がある)
3: 北海道に関係している
4:スマートな響きがある
5: 商標登録をクリアしている

 ここで僕がまず候補として挙げたのが、「カムイ」「ホクト」「B・B」「マックス」「アンビー」「ハマー」「マイティ」「リッキー」「ダイチ」「カイドー」など。
 前回紹介したものも多いですが、この辺は全部20通以上応募のあった名前です。
 ちなみに僕が個人的にイチ押しだったのは、「カムイ」。
 響きも良いし、アイヌ語で熊を表す「キムンカムイ」に由来しているので、北海道のイメージにも合うかな、と…。

 そんな訳で会議が始まったんですが、やはり横文字が良いのでは?という意見が出ました。
 ほら、僕ってイラストがああいう「濃い」顔になっちゃってるでしょ?(苦笑)
 球団としても、チームロゴや球場演出などメジャー風をイメージしてる部分が大きいので、一貫性を持たせる為にもアメリカ風な名前にしよう、という事で…。
 そんな訳で、「カムイ」「ホクト」「ダイチ」「カイドー」などは残念ながら脱落。
 残った横文字系の名前の中で、「B・B」は僕的に最初から着目していた名前でした。
 勿論、オリックスの本拠地・ヤフーBBスタジアムとダブってしまうのはすごく気になりましたよ(笑)。
 でも「びーびー」だったら小さな子供でもすぐ覚えられるし、そういうイニシャル系の名前って今までプロ野球のマスコットにはなかったので、斬新かなと思いました。
 (以前「D・J」とか「C・D」って登録名の外国人選手がいましたけど、向こうの人ってそういう風にイニシャルで名前を呼ぶ事が時たまあるんですよ)
 「B・B」自体21通の応募がありましたし、略して「B・B」になるものも含めると100通以上になったので、沢山の方の意見を取り入れた形にもなるかな、と…。

 それから、大賞に選ばれた「ブリスキー・ザ・ベアー」。
 函館の宮田さんという方からの応募ですけど、命名理由コメントをそのまま引用すると、「英語の『Brisk』という意味 空気がひんやりとして気持ちが良い、または、元気が良いという意味がある。札幌のさわやかな風の中で元気に活躍する熊 BBと呼んでも良いかな?」とありました。
 最初この名前に着目したのは僕ではなかったんですが、センス的には傑出したものを感じましたね。
 実質2通だけの意見だったのと、ちょっと長くて覚えづらいかな?というのが気になりましたけど、最後の「BBと呼んでも良いかな?」という一言が大きかった(笑)。

 こうして、他の人の意見も取り入れた上で結局最終候補として絞られたのが、「ブリスキー・ザ・ベアー」「B・B」「アンビー」「リッキー」「マックス」「ビガー」(BiggerまたはVigor)「ディッパー」(北斗七星の英語名”The Big Dipper”から)「バディー」(「仲間・相棒」という意味)の8件。
この8件を、商標登録があるかどうかの調査にかける事になりました。

 ところが…この「壁」を乗り越えるのが大変でした。
 これだけ沢山の商品名やキャラクター名が氾濫している今日、良さそうな名前は大抵もうどこかで登録されちゃってるんですよね。
 案の定、前述の8件中「ブリスキー・ザ・ベアー」以外は全滅。
 但し「B・B」については、オリジナルのロゴを使っていわゆる「マーク」の様な形で申請すれば大丈夫だろう、という調査結果になりました。
 (僕は法律については素人ですけど、イニシャルだからなんですかね?そう言えばYahoo!BBやクルマのbBがオリジナルのロゴを使ってるのも、もしかしたらそういう理由なのかも…)
 という訳で、12月上旬には「通称:B・B、フルネーム:ブリスキー・ザ・ベアー」という形に落ち着いて、後は発表のタイミングを探すだけになっていました。
 ところが…まだこの後ひとヤマあったんです。(次回に続く)