2007/01/17(水)B☆B'sコラム

【#38】ハガキに託す想い

 最近、ファンレターをいただく事が本当に増えました。球団事務所に郵送されて来るもの、試合やイベントでファンから手渡されるもの、札幌ドームの「B・B’s Room」のポストに投函されるもの…去年はどのくらいもらったかなぁ?そういった手紙は全部自分で持ち帰って保管してますけど、1年分まとめると小ぶりのダンボール箱一杯分くらいにはなるんで、年間500~1,000通くらいの数にはなるんでしょうね。
 もちろん、いただいたファンレターには全て目を通しています。手紙はファンが常日頃僕に対してどんな気持ちを抱いているか、どういった要望を持っているのかを伝えてくれる大切な「メッセンジャー」ですから。試合中に手紙を読んでる時間はなかなか取れないんで、もらった手紙に目を通すのは仕事が終わった後になりますけど、試合後アイシングとかをしながら一人でまったりと手紙に目を通す時間は、なかなか悪くないものですよ(^^)。
 そして僕のこだわりとして、いただいた手紙に対しては(一部例外を除いて)全て返事を出しています。まさかマスコット本人から返事が来るなんて期待してない方が大半でしょうから、大抵の場合ビックリされますけど(笑)。だけど、これはとにかく自分のポリシーですね…出来るだけファンに近い存在であり続けたいっていう。
 確かに、忙しいスケジュールの合間を縫って全てに返事を書くのは、決して楽な作業とは言えません。だから、そこは自分なりにある程度の「ルール」を作って、その中でやってますね。まず、返事は封書でなくハガキで送るようにしています。上半分に写真、そして下半分にメッセージ、そして直筆のサインを添えて…といった感じで。これなら書くスペースが限られてるので、「書き過ぎ」になる事がない。僕は「これからも応援よろしくお願いします」みたいな当たり障りのないメッセージだけで済ますのは嫌なんで、せっかく返事を書くなら、相手の手紙の内容に合わせた個別のメッセージを書くようにしてます。それが心を込めて手紙を書いてくれた相手に対する最低限の礼儀だと思ってるし、受け取る側もその分親近感を感じられるでしょうから。でも苦痛にならない範囲内で書かないと、年間何百通も続かないですからね。
 それから、返事は一人一回に限らせてもらってます。一度返事を送ると、また返事をくれる方は結構います。それは「わざわざ返事をありがとう」という感謝の内容が大半なんだけど、特に子供達の場合「また返事下さいね」と言われる事も多い。だけど、それを繰り返すと、全員と「文通」しなくちゃならない事になっちゃうんですよね(^^;)。さすがにそれは物理的にムリなんで、過去に一度返事を出した事のある方には、年に一度年賀状でご挨拶、って感じでこれまでやってきてます。このやり方なら、年間に書くファンレターの返事はたぶん300通くらいで済むと思います。1日1通ペースであれば何とかなりますから。ただ、その分年賀状の枚数が年々増え続ける一方なんで、年末年始がキツくなってきてますけど(笑)。
 それじゃあ、手紙をくれた相手が今回初めての人なのかそうでないかを、どうやって区別するか?大体の場合、相手の名前を見れば見覚えがあるかどうかは見分けが付きます。しかしさすがに、受け取るファンレターが増えれば増えるほど、全員は把握しきれなくなってくる。そんな時の為に、僕は今までファンレターをくれた人達のリストを作って自分で管理してますね。名前・住所の他にも、いつ手紙をもらったか、いつ返事を出したか、どんな内容の手紙だったかも簡潔にメモるようにしてます。ただ、うっかり「記入モレ」してしまう場合もたまにあるんですよ…。そういう人には2度目の返事を書いてしまって、2回目なのに「初めまして」みたいな文面を送ってお叱りを受けた事もあります(苦笑)。
 中には、せっかく手紙をもらっても返事を出せない人・出さない人もいますね。まず「出せない人」についてですが、住所や氏名が書かれていない場合、当然返事は送れません。「B・Bに自分の気持ちだけ伝えたい」といった理由で、あえて匿名で手紙をくれる方もいます。これはご本人の意思なので全然構いません。しかし、時々「返事下さい!」って手紙をくれるお子さんに限って、せっかく住所まできちんと書いてあるのに、肝心の名前が下の名前だけしか書いてなかったり(^^;)。苗字だけならまだしも、さすがに下の名前だけで返事を送る訳にはいかないですからねぇ…。
 それから僕の意思であえて返事を「出さない人」、これも、たまにですがあります。世の中色んな人がいて、沢山もらう中には失礼な手紙もなくはないんです。こういう仕事柄、僕にとって一番嫌なのは、自分のプライバシーを詮索されること。本人は軽い気持ちかもしれないけど、「中はどんな人なの?」とか、「一度素顔で会ってみたいです」とか…幼い子供の素朴な疑問ならまだしも、大の大人でそういった書き方をする方には、ちょっと返事を書きたいという気持ちにはなれませんね。(時々自分の携帯番号とかメールアドレスとかを手紙に書いてくる方がいますけど、僕から携帯やメールで連絡が行く事はまず絶対にあり得ませんので、期待しない方が賢明です)
 その他にも、手紙の内容的に返事を出すべきでないと僕が感じた方については、出さない事があります。返事は相手に喜んでもらう為に書くもの。でもだからと言って、自分の心にもない事を書いてまで喜んでもらいたいとは思っていません。それはかえって相手に対して失礼に当たると思うので。返事を期待して手紙を書いたのに、僕から一度も返事が来なかったという方は、上記の中から何か心当たりを探してみて下さい。


 最近の悩みは、試合やイベントごとに結構ドッサリ手紙をもらうんで、限られた時間の中だと読むのがなかなか追いつかなくなってきてる事ですかね…。中には、便箋5枚とか10枚とか、ビッシリ書いた分厚い手紙を毎回くれる方もいますけど、正直な話、長すぎる手紙よりも簡潔にまとまった手紙の方が読みやすいのは事実です。長い手紙が悪いとは言いませんけど、読んだ後どれだけこちらの心に残るかは、内容の濃さによりますね。相手の「ハート」が伝わってくるものであれば、時間をかけてでもじっくり心して読みたいと思いますから。
 手紙をくれる「頻度」に関しても、似たような事が言えるんじゃないでしょうか。非常にマメに手紙(またはハガキ)をくれる人もいて、去年の場合一番多い方からは年間30通くらいいただきました。ただ、「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉もあります。あまり多過ぎるのも逆効果で、読む方もちょっと辛くなってくる。手紙という媒体を通してB・Bと「つながって」いたい――という皆さんの気持ちは嬉しいんだけど…手紙は相手があって成り立つものですから。とにかく自分の気持ちをB・Bに「頻繁に」伝えたい、という方は、球団携帯サイトの応援メッセージ欄に書き込んでいただいた方がいいかもしれないですね。ここも、僕は毎日必ずチェックしてますので。
 「B・Bへの手紙をどこへ送ればいいのか分からない」という方は、球団公式サイト内に記載されている「選手への応援レター」と同じ宛先に送ってみて下さい。そうすれば、僕の手元に確実に届きます。ただ実を言うと、今回この件についてコラムを書くに当たって、少々迷いもありました。今回のコラムは、今まで僕に手紙をくれた方、これから送ろうとしている方に対して、僕が日頃どういうポリシーでファンレターに向き合っているかを知ってもらう為に書いています。しかし、これを書く事によってこれまで以上に手紙が増えてしまい、対応しきれなくなってしまったらどうしよう?と。「B・Bからの返事ってどんなの?」といった興味本位で、面白半分に手紙送る方が増えても困りますしね。今後も出来るだけ対応は続けたいとは思うけど、あまり仕事に差し支えるようになってきたら、いつかこのポリシーを考え直さなければならない時が来るかもしれません。

 最後に、皆さんに何点かお願いが――
 僕がファンレターの返事に関してちょっと困っているのが、僕からの返事のハガキを写真に撮って、ブログや掲示板などインターネット上に載せる方が時々いる事なんですよね。「B・Bから返事が届いた!」という嬉しさのあまりの行動なんでしょう。別に載せられてマズい事が書いてある訳じゃないけど、これは送った側としてあまり気持ちの良いものではありません。前述の通り、僕は出来るだけ相手に合わせた個別のメッセージを書くようにしている。いわば「私信」のつもりで書いています。皆さんも、自分の私信が勝手に人に読まれる事を想像していただければ、僕の気持ちが理解出来ないですか?「人に送ったものなんだから、それをどう扱おうと先方の勝手だろう」と言われてしまえばそれまでです。「そんなに人目に触れるのが嫌なら、返事なんか書くなよ」という声もあるでしょう。確かにその通りです。これはもう、あくまでお互いの信用の問題、としか言いようがないんですよ。だから、一部とはいえその信頼関係を壊される事態があまり目に付くようになったら、僕は今後返事を書くのをやめるほかありません。
 あと細かいですが、ファンレターの宛名は「B・B」でお願いします。宛名くらいフルネームで書かないと失礼に当たるのでは、という気遣いから「ブリスキー・ザ・ベアー様」と書かれる方もいますけど、僕はむしろ普段通りに「B・B様」と書いてもらった方が嬉しいんです。それともう一つ、自分の住所の郵便番号は忘れずに書いて下さいね。返事を送る時、住所だけで郵便番号書いていない方が少なくないんで、ひとつひとつ調べるの結構大変なんですよ…(笑)。

 ――う~ん…今までファンレターを送ってくれた皆さんへの感謝の気持ちを一番伝えるべきところが、なんだか注文ばっかになっちゃった気が…スイマセン(^^;)。誤解のないように言いますが、ファンレターをいただく事は、当然すごく嬉しいものなんですよ(^^)。それだけ僕の事を想ってくれてるファンがたくさんいるって証しですから。ファンサービスの最前線で常にファンとふれ合う立場にいる僕には、ファンからのメッセージにも常に耳を傾け、ファンとの「つながり」を維持していく使命がある。今のスタンスをこの先どこまで続けられるか分からないけど、互いの「信頼関係」が続く限り、そして僕の時間と気力の許す限り、僕はハガキを書き続けていきたいと願っています。これからも「ファンに近いマスコット」であり続ける為に――。