ダイヤモンド・ブラッシュ・プロジェクト

ダイヤモンド・ブラッシュ・プロジェクト

#野球振興

北海道内の少年野球場をより安全で快適なコンディションに整えるため、ファイターズ基金を活用して修繕・整備していく<ダイヤモンド・ブラッシュ>プロジェクト。自治体や球場管理団体、球場利用者、地元企業などと手を携え、2~3か所/年の球場を修繕し生まれ変わらせています。

稲葉篤紀スポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)コメント

稲葉篤紀SCO

「新型コロナウイルスの影響も収まりつつあり、昨年は児童、保護者、関係者が集まって修繕作業を行うことができました。
球場に関係する方たちが協力し合ってより良い環境を作る、このプロジェクト本来の形が戻ってきたと感じています。
老朽化が進んでいたり、雪や自然災害の影響で状態が芳しくない球場が北海道にはまだまだあると思います。施設を整備し未来の原石を磨く-。それが『ダイヤモンド・ブラッシュ』というプロジェクト名に込めた思いです。競技を教えることと同時に、思い切り元気よくプレーできる状況を作っていくこともプロ野球が果たすべき普及振興策だと考えます。修繕後はそこが地域のシンボリックな場所になってくれたら言うことはありません。たくさんのご応募をお待ちしています」

応募要項

  • 応募期間 2023年6月29日(木)~11月30日(木)
  • 修繕実施予定期間 2024年4月~6月頃
  • 対象野球場の管理団体による応募であること
  • 対象野球場所有者に対して、監理団体とファイターズによる改修の調整ができること
  • 管理団体が主体的にファイターズと共同でプロジェクトを推進できること。(ファイターズも可能な限りのサポートをいたしますが、主催はあくまでお申し込みされる団体になります)
  • 当プロジェクトでかかる経費がファイターズ基金からの寄付額を超える場合、管理団体もしくは自治体が費用負担できること。(第1期の3球場でも、金銭的な負担は多くありませんでしたが、多くの地元企業や地域住民の方々から必要な資材や技術の提供という形で協力いただきました)
  • 北海道内にあり、少年野球の利用がメインである野球・グラウンドであること
  • 定期的に利用している少年野球チームや大会があること
  • 修繕を実施する日に参加できるボランティアが複数名いること(球場を日頃利用している選手やご家族、ファイターズオフィシャル後援会メンバー、一般賛同者など)

ファイターズが支援する対象

  • 内野、外野フェンス、ダッグアウト、簡易観覧席の修繕、整備、新設
  • スコアボード、音響施設の修繕、整備
  • 内野グラウンドの掘り起こしや整備、土の供給
  • 外野芝生の整備、養生、育成
  • 防球ネットの修繕、整備
  • 上記以外でもそれぞれの球場のニーズに合わせた修繕、整備

期間

  • 応募:2023年11月30日(木)必着
  • 修繕実施予定:2024年4月~6月頃

応募方法

下記より申請書のフォームをダウンロードし、修繕・整備を必要とする箇所の画像と合わせて郵送もしくはメールにてご送付ください。

送付先

〒061-1116 北海道北広島市Fビレッジ1番地
株式会社北海道日本ハムファイターズ
「ダイヤモンド・ブラッシュ」プロジェクト係宛
diamond@fighters.co.jp

第5期実施球場

東区少年野球場(札幌市東区)

■採択理由

東区の大会の多くが開催されており、全区の大会としても活用されている。フェンスの老朽化やダッグアウトが狭く、ベンチがないなどの問題を抱えていた。

■整備前の状況

ダッグアウトはバス停
老朽化したフェンス
一部土を入れてのグラウンド整備

■修繕箇所

  • プロジェクトサプライヤー株式会社カナテックよりダッグアウト2棟の寄贈、設置
  • ベンチ新設
  • グラウンドに土を入れての整備
  • フェンスの補修、塗装
  • 水洗トイレを新設
寄贈されたユニットハウスをダッグアウトとして使用。ベンチを新設
保護者と選手でフェンス設置
整備されたグラウンド

第4期実施球場

西岡中央公園少年野球場(札幌市豊平区)

■採択理由

豊平区の大会の多くが開催されており、近隣チームの練習場としても活用されている。内野の土は毎年少しずつ補充しているが、損失分を補えておらず外野芝生との段差が高くなってしまっている。グラウンド整備に必要な道具をしまう倉庫も老朽化から雨漏りがしており、ブルーシートをかぶせている状態。

■整備前の状況

雨漏りのためブルーシートがかけられている物置
外野芝生との堺が段差になっている
バックネットも老朽化が激しい

■修繕箇所

  • グラウンドに土を入れての整備
  • プロジェクトサプライヤー株式会社カナテック様より物置1棟の寄贈、設置
  • ダッグアウト、ベンチのペンキ塗り
  • バックネット下部コンパネの更新、塗装
  • 芝生と土の境界線を整備
バックネットのペンキ塗り
ベンチもみんなでペンキ塗り
小石を拾いながら芝生と土の境界線をきれいに

中標津町運動公園野球場(中標津町)

■採択理由

中標津町運動公園野球場は町内の2チームが練習で使うほか、根室管内1市4町で活動しているチームが年間50試合以上実施している。竣工から16年が経過し、内野の土が固くなってきている他、外野フェンスの経年劣化、本部席の塗装落ちなどが顕著である。

■整備前の状況

ホームベース周辺の土は固く踏み固められている
外野フェンスのネットも破損箇所が多数
塗装落ちが目立つ本部席

■修繕箇所

  • グラウンドに土を入れての掘り起こし、撹拌、整地
  • ダッグアウト、本部席の塗装
  • 内外野の雑草を除去
  • 簡易外野フェンスの更新
ダッグアウトを塗装
フェンス際の雑草を除去
簡易外野フェンスの更新

第3期実施球場

中ノ沢球場(札幌市南区)

■採択理由

週末だけでなく平日も練習場として多くのチームに使用されており、札幌市南区の多くの大会がこの球場で開催されている。ダッグアウトには久がなく、熱中症対策にも苦慮していると同時に水はけも悪く雨天の後長いと1週間グラウンドが使用できない状態であった。

■整備前の状況

雨の後には外野にも水が浮いている
南側が山になっており、春先は午前中内野に日が当たりにくい
ベンチが置いてあるだけのダッグアウト

■修繕箇所

  • グラウンドに土を入れての整備
  • プロジェクトサプライヤー株式会社カナテック様よりダッグアウト2棟および簡易トイレの寄贈、設置
  • プロジェクトメインスポンサー株式会社鈴木商会様よりダッグアウト内に設置するベンチの寄贈
  • 内外野フェンスの更新
  • バックネット下部コンパネの更新、塗装
ネットで作られていた外野フェンスをコンパネにアップグレード。
メインスポンサー鈴木商会から寄贈されたベンチを保護者の皆さんで組み立て
児童も手伝いながら内野フェンスの更新

山村広場(愛別町)

■採択理由

愛別町の少年野球チームは1チームしかないが、近隣の自治体との練習試合や大会が毎年開かれている。隣のあいべつ球場は硬式野球場で大学野球の試合が頻繁に開催されており、自治体としての野球熱は高い。バックネットが経年劣化で前傾しており、修繕が喫緊の課題であった。ダッグアウトもベンチが置いてあるだけで風雨にさらされていたからか土台が浮き上がってきていた。

■整備前の状況

画像だとわかりにくいが、グラウンド側に傾いている
ベンチが置いてあるだけのダッグアウト
土台が浮き上がってきている

■修繕箇所

  • グラウンドに土を入れての整備
  • バックネットを撤去(プロジェクトメインスポンサー株式会社鈴木商会が回収)、新設
  • プロジェクトサプライヤー株式会社カナテック様よりダッグアウト2棟の寄贈、設置
  • 鈴木商会様よりダッグアウト内に設置するベンチの寄贈
  • 駐車場からグラウンドに上がる斜面へ階段を新設
寄贈されたダッグアウトを塗装
メインスポンサー鈴木商会から寄贈されたベンチを保護者の皆さんで組み立て
グラウンドに土を入れて整備

第2期実施球場

えみくる少年野球場

■採択理由

江別市には「はやぶさ球場」が長い間江別市の中心的な球場として使用されていたが、畑や空き地だった周辺が開発され、住宅地の真ん中にある球場になってしまい、移転を余儀なくされた。江別市郊外にある都市と農村の交流センターグラウンドに新球場が建設されることが決まっており、本プロジェクトとしてはより良い環境を提供するために周辺設備への支援を決定した。

■整備前の状況

廃校になった中学校の跡地が都市と農村の交流センターとして整備されたため、とても広いグラウンドがある。反対側には成人用の球場がある
グラウンド脇は雑草が生い茂っている。奥に見えるのは廃屋になっていた官舎。プロジェクトメインスポンサーの株式会社鈴木商会の協力で解体、撤去され、そのスペースが新たな駐車場に整備された。

■修繕箇所

  • 鈴木商会様による官舎の解体、撤去。跡地に新しく駐車場と、グラウンドまでのアクセス歩道を整備
  • プロジェクトサプライヤー株式会社カナテック様より本部席となる連棟タイプのハウスを寄贈、設置
  • 本部席および既存の倉庫の塗装
  • 外野フェンスの更新
児童と保護者で外野フェンスとなるネットを設置
はやぶさ球場から移設した倉庫の塗装
児童も手伝いながら本部席内部も塗装

北区少年野球場

■採択理由

もともと北区民球場として整備されたが、台風の影響で使用できなくなったあと放置されていた施設。北区少年野球連盟が北区から借り受け、自ら整備を開始したところだった。北区は札幌市内でもチーム数が多く、連盟専有の球場として多くの大会で使用される見込みがあった。

■整備前の状況

2年間放置され、雑草が生い茂る
マウンド付近
ダッグアウトも撤去されていた

■修繕箇所

  • グラウンドに土を入れての整備。内野には株式会社NIPPO様から水はけを良くし、風による土の飛散を防ぐ特殊工法を実施いただいた
  • プロジェクトサプライヤー株式会社カナテック様よりダッグアウト2棟の寄贈、設置
  • プロジェクトメインスポンサー株式会社鈴木商会様よりダッグアウト内に設置するベンチの寄贈
  • 内外野フェンスの新設
  • バックネットの新設
  • 道路にボールが出ないための防球ネットの設置
重機を入れてのグラウンド整備
保護者の皆さんで外野フェンス設置
子どもたちでベンチの組み立て

第1期実施球場

厚別区少年野球場

■採択理由

施設の老朽化等の理由により、2年間使用されなかったため雑草が生い茂る状態となったが、
厚別区少年軟式野球連盟がボランティアで修復作業にあたり、協力企業が重機を出して大部分を整備。
駐車場が広く、再利用が可能になった場合、市内有数の少年野球場として活用が見込まれる。

■整備前の状況

2年間放置され雑草が生い茂る
削った土が外野に集められた状態
吹きさらしのダッグアウト

■修繕箇所

  • 外野フェンス際に積み上がったままの重機で削った土や雑草の除去、グラウンド全体の整地、ベースの設置
  • 一般向けの規格を少年野球場にダウンサイジングするため、マウンドと外野フェンスの設置。ファウルポールの移設
  • 防球ネットの補修
  • ダッグアウトの風除けを新規設置
  • 台風で基礎土台からずれたプレハブの入れ替え
會澤高圧コンクリート株式会社様から
提供された基礎に取り付けられる
スコアボード
株式会社カナテック様より寄贈された
本部席用のユニットハウス
外野フェンスも新たに取り付け

滝川少年野球場

■採択理由

FIGHTERS BASEBALL CHAMPIONSHIP U-12空知支部大会をはじめ、管内の主要大会が数多く開催されているほか、野球の底辺拡大を図るため小学3年生以下対象の「滝新ちび野球クラブ」、野球チームのない小学校の児童を集めた「滝川少年野球倶楽部」も活動。維持管理が行き届いている内野グラウンドに比べ、外野芝の痛みが激しく、老朽化により腐食したバックネット板部分の張替えが急務だった。

■整備前の状況

腐食して取り外された
バックネット下部の木製部分
高さもふぞろいで
波を打っている外野フェンス
風よけのないベンチ

■修繕箇所

  • バックネットの修繕及び新しいフェンスの組み込み
  • 外野フェンスを新規張替え
  • ダッグアウトの新設。(プロジェクトサプライヤーカナテック株式会社様より寄贈)
  • 既存倉庫のペンキ塗り
全面金網で修繕されたバックネット
張り替えられた外野フェンス
プロジェクトサプライヤー
「カナテック株式会社」様より
提供されたユニットハウス

室蘭市少年野球場

■採択理由

北海道内でも雪解けが早い地域ということもあり、年間の利用頻度が130件ほどあるが、1981年開設と築38年が経過して各所に劣化が見られる。2015年の大雨被害で三塁側ダッグアウトが倒壊した経緯があり(応急修繕済み)、開設後から暗渠の改修やグラウンドの掘り起こしをしていないため、雨水の流れ道ができている。

■整備前の状況

俯瞰で見る改修前の野球場
老朽化が目立つダッグアウト
地面に水が流れる溝も見られた

■修繕箇所

  • ダッグアウトの取り壊し及び新設
  • グラウンドの掘り起こし及び新たな土を入れての転圧整備
地域の皆さんで解体工事
フェンスも一部撤去し重機で整地
この後塗装が行われた

「ダイヤモンド・ブラッシュプロジェクト」プロジェクトサプライヤー

株式会社カナテック