――前沢さんに伺います。一番初めはどういうきっかけで新球場を作ろうと思ったのですか。
前沢札幌ドームでプレーしているときから、ファイターズを「世界でオンリーワンの球団にしていく」と。みんなで恥ずかしげもなく、そう話していたんです。
――「恥ずかしげもなく」というのがファイターズらしい。
前沢そんな中で「やっぱりハードも世界一じゃないといけない!」となった。それがスタートですね。
――何年くらい前から新球場の話題になるようになったのでしょうか。
前沢2010年くらいからで、最初は妄想みたいなものでした。具体的に進んだのは2015年、7年前ですね。
――北海道に世界一の球場を作る…それは知らない人からみたら「どういうこと?」「そんなことほんとにできるの?」というチャレンジだと思うのですが。
前沢北海道は「野球不毛の地」と言われていました。でも、現役時代にBIGBOSSが活躍されたときには盛り上がったし、ファンの人たちもあたたかい。それに、北海道には美味しい食べ物もあるし、雄大な大自然もある。グローバルに訴求できるところがいっぱいあるじゃないですか。
――北海道には素材含めてたくさんあると。
前沢だから、北海道でできない、なんてことは全然思っていなかったです。
――BIGBOSSはボールパーク構想を知ったとき、その可能性をどう感じられましたか。
BIGBOSS正直、薄いかな~と(笑)。
――どういうところで?(笑)
BIGBOSS札幌ドームでも「すげえな」って思ってたもん。サッカー場と野球場と両方って、それだけで「うわー」って。新球場を作るんだったら、それを超えるものを作りたいと思うじゃないですか。「でも、札幌ドーム以上のものができるの?」って。
――どの時点で新球場に魅了されたんですか?
BIGBOSS「こういう球場を作りますよ」って絵を見せてもらったとき。もうね、「これはすげえ!」って。こんなところでやれる選手は幸せだなって思った。
――選手と監督では役割が違う?
BIGBOSS新球場ができるから俺が来る(ファイターズに復帰する)チャンスが生まれたのかなっていうのは正直ありますよ。いま俺がやっていることは、新球場を目指してやっているのが8割くらいあるかな。選手たちをそのために育てていくっていう。
――監督だけではなく選手も新球場でエンターテナーになる。
BIGBOSSだから今年は1年間のトライアウト。来年はそうなってくるはず。新球場で、でしょ。