2008.08.31 SUN
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■広報レポート <戦い方>

 ドロ沼にはまったと言っても、いいかもしれない。勢いに乗るバファローズに、これで9連敗。遠い場所にいると思っていた猛牛に、あっという間に先を越された。ファイターズは今日で、単独4位に陥落。昨年の我々の勢いを他球団に見ているような気分で、重い足取りと共に北海道への帰路につく。

 先発・多田野の調子は、決して悪くなかった。ストライク先行のテンポの良い投球で、相手打線のタイミングをうまくはずした上々の立ち上がりに、連敗ストップの期待は高まった。しかし5回裏。1死後、大引に中前打を許すと突然リズムを崩し始める。続く小瀬もヒットで出塁し、昨日先制本塁打を許した下山に、またも同点打を浴びた。ここで踏ん張りをきかせようと一呼吸おいた多田野だったが、続くカブレラの放った打球は無常にもレフトスタンドに吸い込まれていく。3ランホームラン。流れのつかめない、打つ手の少ない今のファイターズにとって、3点差すら相手にはセーフティーリードになってしまった。「大事な試合とわかっていただけに、悔しいです」多田野は責任を一人で背負うような表情で、唇を噛んだ。

 打線も浮上のきっかけをつかめないでいる。初回、いきなり森本が2塁打で出塁し、続く糸井がきっちり犠牲バントを決めた。しかし、稲葉、小谷野が凡退し得点には結びつかず。その後は、今季既に3敗を喫しているバファローズ先発・金子に、まったく歯が立たなかった。稲葉のソロ本塁打で1点を返すのが精一杯の寂しい内容に、平野、中島両打撃コーチは、何度もベンチと食堂を行ったり来たりしていた。

 せめても、気を抜かずに一所懸命プレーをすることが、ファンの方々に対する礼儀であろう。凡打でも一塁まで全力疾走、最後まで諦めないプレーをする…昨年まで当たり前だったことが、今年は出来ているかどうか。全員が確認をする必要がある。下を向くことは、簡単だ。しかしファイターズらしい戦い方とは、うまくいかないときこそ発揮されなければならない。残された時間は、多くない。

■多田野投手 <6回、打者27、球数95、安打10、三振2、失点5、自責点5>

「コントロール良く投げられたのですが、中軸以外のバッターを簡単に出してしまったことを後悔しています。せっかく味方が最初に点数をとってくれたのに、それを守り切ることが出来ず、本当に悔やまれます。」

■梨田語録

「多田野は打たれたボールが高かったね、6回の1点が余計でしたね。良い当りが正面をつくし、ソロホームランと3ランホームランの違いですね。先行してもすぐに逆転されるし、今は投打の歯車がかみ合ってないし、つながりもないですね。残り23試合、札幌に帰って修正していきます。対Bs9連敗…。」

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