2008.10.18 SAT
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■広報レポート <2nd ステージ 2戦目快勝>

2ランを放った金子選手を迎える梨田監督
先制タイムリーにガッツポーズする森本選手

 昨夜の大敗を一気に払拭するような快勝で、ファイターズが息を吹き返した。

 ダルビッシュ先発イコール、ファイターズに負けはないとでも言えるのか。立ち上がりに若干、制球に苦しみながらも、全く危なげない投球で猛打のライオンズ打線を圧倒。ダルビッシュの前に遠吠えすら出来ないような獅子の意気消沈ぶりを見ると、シリーズの流れはこれで変わったという雰囲気もある。大一番には必ず実力を発揮するダルビッシュだが、圧巻だったのは3回。ライオンズ唯一のチャンスだった2死2塁の場面で、昨夜2本塁打を放った中島を切れ味鋭いツーシームで内角をえぐり三振に斬って取った。手も足も出ない中島のスイングをモニターで見ていた控え選手たちが、どよめきをあげる。ベンチに引き上げてきた田中賢介も「あのボールは誰も打てない」と苦笑い。吉井コーチは「凄いな」とだけ言って黙り込んだ。試合前、「西武打線は強力。だから特に誰を警戒するということではない。でも中島さんは良い打者なので、打たせて乗せるわけにいかない」とダルビッシュは語っていたが、まさにキーポイントをしっかり意識したピッチングが、ファイターズの流れを作ったといえる。

 1戦目ではちぐはぐな攻撃が目立った打線だが、今日も初回はそのムードを引きずってしまったような攻めで一瞬不穏な空気が流れたかに見えた。先頭の工藤が四球で出塁しながら次打者・森本が犠打を決められない。強攻に切り替えるも凡打に終わり走者を進められなかった。しかし、その森本が3回、2死1,2塁のチャンスにしぶとく右前に運び先制点を奪った。「今年のクライマックス、初ヒットですよ」と笑顔を見せたが、不振の森本にとって何よりも励みになったのは、レフトスタンドを陣取った大応援団。「アウェーなのに、こんなに来てくれたんですね。感動しました」どんなときも声援を送ってくれる、温かいファイターズファンが打たせてくれた一打だった。

 ライオンズ1勝のアドバンテージを入れると、まだ対戦成績は1勝2敗。しかし、劣勢の状況をまるで感じさせないチームの明るい雰囲気は、頼もしい。明日先発予定の、武田勝の表情もいつもと変わりなし。ファイターズにも、エンジンがかかってきた。

■ダルビッシュ投手 <9回、124球、打者33、安打3、三振6、四死球3、失点0、自責0>

インタビューに応えるダルビッシュ選手

「5点差ありましたが自分としては1-0の気持ちで最後まで投げました。ツーシームがよかったので向こうも狙ってきていましたが球の切れで上回れたんじゃないかと思います。きのうは嫌な負け方をしていたので逆にダメージを与えるような結果が残せてよかったです。」

■梨田語録

好投のダルビッシュ投手を迎える梨田監督

「今日はこちらの思惑通りの試合展開で勝てましたね!!得点パターンも良かった!!何としてもライオンズの本拠地西武ドームで、ダルビッシュで勝って、相手にダメージを与えたかった!!今日のダルは変化球、特にツーシームが物凄く落差があり切れていたね!継投策も考えましたが、本人が「全然大丈夫です!!」と力強く言ってくれたので、この試合は彼に託しました。攻撃陣も3回の先制点が大きかったですね!!稀哲らしいヒットでしたね!!鶴岡の犠飛は緊迫した場面で良く打ってくれましたが、小谷野の好走塁も見逃せません!!体調万全ではない選手会長金子誠の本塁打もベンチに勇気を与えてくれました!!ただ今日の勝利に浮かれず、明日からが本当の勝負だと思います!!左腕対決(F武田勝-L帆足)だと思いますが、皆で知恵を絞って、何とか、まずは2勝2敗のタイに持ち込みたいですね!!」

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