2008.10.22 WED
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■広報レポート <挑戦者の戦いが始まる>

レフトスタンドのファンに挨拶するファイターズの選手たち
優勝の埼玉西武ライオンズに拍手を贈る選手たち

 2年連続本拠地で味わった栄光を、ライオンズブルーで埋まったスタンドの歓喜によって明け渡した。9月26日、札幌ドームで許した胴上げをまたしても見せつけられた悔しさ。三塁ベンチ前に整列し、チャンピオンに敬意を示しながらファイターズナインは目の前の光景を胸に焼き付けた。

 2勝3敗で王手をかけられた一戦。先発のグリンがブルペンで左足首をひねるアクシデントに見舞われた。心配する周囲を押しのける勢いでマウンドに立ったが、3回2死から3四球を与える乱調だった。2番手・藤井が中前2点打を許しながらその後を立て直すも、5点のビハインドでライオンズ先発の涌井を完全に乗せてしまった。

 7回2死まで一人の走者も出せない状況を、左ふくらはぎ肉離れを押して第2ステージ初スタメンの稲葉が打ち破った。鋭い当たりをレフト前に弾き返し「今までにないスイングスピードがあったと思う。そのくらい気持ちを込めて行きました」と意地を見せる。9点差に広がった9回、金子誠と森本のヒットで2死一、二塁の場面を作り再び稲葉。故障を押してのフルスイングも涌井のキレが上回り、バットは空を切った。

 リーグ終盤5位に低迷しながら、驚異的な巻き返しで3年連続の日本シリーズ出場にあと一歩まで迫った。ただし、目標が達成できなかったのも事実。「梨田監督を来年こそ、胴上げしたい」と主砲がチーム全員の思いを代弁した。首脳陣が変わったシーズンはとかく采配うんぬんが論じられがちだが、バッターボックスやマウンドで1対1の真剣勝負を演じるのは選手だ。レギュラーをつかみかけながらつかみきれなかった野手は何人も挙げられるし、移籍選手を除けば若手投手陣の台頭も乏しかった。27日から沖縄・国頭での秋季キャンプ。もう一度チャンピオンフラッグをつかみにいくシーズンがスタートする。

■グリン投手 <2回2/3、打者14、球数49、安打4、四球3、三振1、失点5、自責点5>

3回、追加点を許すグリン選手

「今日は絶対に点数を与えないという、強い気持ちで試合に挑みました。しかし、結果は数字の通りです。非常に悔しく、申し訳ない気持ちで一杯です。藤井にも、厳しい場面を作ってしまいました。まだ序盤ですので、何とかチームが逆転することを願うしかありません。」

■梨田語録

降板しベンチに下がるグリン選手を迎える梨田監督

「シーズンを通してやはり西武は強かったです。強力打線を中心に、本当に素晴らしいチームでした。もう少しシーズンを長く戦いたかったですが、1勝のアドバンテージは大きかった。頂点に立ちたいという思いだけで戦ってきただけに、非常に残念です。来季こそは優勝できるように、すべての面に渡ってレベルアップできるよう、皆で戦っていくしかありません。北海道をはじめ、全国で最後まで温かい応援をくださった皆様に、感謝の気持ちで一杯です。」

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