2009.05.05 TUE
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■広報レポート <雨ニモカケズ>

 マウンドが滑り、踏ん張りが利かない最悪のコンディションで八木選手の粘りの投球で連勝が4に伸びました。2-0の5回は2死満塁のピンチでマリーンズ竹原選手の打球をレフトの森本選手が好捕。降雨により5回裏コールドが告げられたこの試合、背番号29の強い執念が勝利を呼び込んだと言って過言ではないでしょう。

 3回は2死満塁、4回にも1死二、三塁と一打同点、逆転の場面が続いても、冷静にスパイクの泥を落として間合いを取り、切れのあるストレートとスライダーで後続を断ちました。「雨は最初から分かっていたので飛ばしていき、有利なカウントに持っていった。集中も切らさなかった」。2006年5月の広島戦(広島市民)でのプロ初完封も9回表降雨コールド。難しいグラウンド状態で真価を発揮する心の強さはこの日も責任投球回数を全うするまで持続されました。

 バランスを保ちにくいマウンドで持ち堪えられるのは類稀な運動神経があるから。小学生のころは三浦知良(現横浜FC)に憧れたサッカー少年で「夢はJリーガー。真剣にブラジルに行きたかったんです」と話します。バスケットなど球技は何でもあれと「丈夫ナカラダヲモツ」八木選手。この先「夏ノ暑サニモ負ケヌ」ようだと06年新人王の輝きが戻ってくると期待できます。

■八木投手 <5回、打者25、球数114、安打6、四死球4、三振4、失点0、自責点0>

「雨が降るのは分かっていたので、早くから飛ばして有利なカウントで攻めようと思っていました。集中力を切らさずに投げられたのが結果につながったと思います。走者も出しましたが、要所要所を締められたので良かったです。3試合登板してすべてピンチになっても抑えられているので、自信にもなりますし、次の登板にも生かせたら良いなと思います。」

■梨田語録

「こういう天候で先取点が取れて本当に大きかったです。八木がすごく踏ん張ってくれて、1人で投げきってくれたことも貢献度は大きいなと。この前の仙台といい、悪天候の時は選んで彼に放らせようかな。何度も満塁の場面で鶴岡がよくリードしてくれたと思います。(5回コールドは)今まで(延長戦続きの)おまけがついていたので、きょうはおいしいおやつをいただいた感じですね。」

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