2009.05.09 SAT
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■広報レポート <18番の復調>

お立ち台で手を上げる藤井選手
フィールドシートのファンとタッチする藤井選手

 最大のピンチは2回でした。1死から安打と自らのフィルダースチョイスで一、二塁とするとさらに四球で満塁とします。吉井投手コーチがたまらずマウンドに駆け寄り「味方が打ってくれるから落ち着いて一つずつアウトを取っていけ」と声をかけましたが、「ひねくれもんやからいっぺんにアウト二つ取りおった」と結果は遊撃併殺。初回に先制した後の大事なイニングを抑えました。

 3回には審判のカウントとスコアボード表示の食い違いからバファローズに不利な結果を生み出すと、大石監督が執拗な抗議。その間マウンド上で待つことしか出来なかった藤井選手ですが、この場面も落ち着いて後続を打ち取り、波に乗りました。調子が良い時の藤井選手独特な躍動感のあるピッチングを続け、厚澤投手コーチの「勝ちを意識して逃げの投球だけは避けてほしい」という心配をよそに最後まで強気のピッチングで7回を被安打5、失点0の素晴らしい登板でした。

 女房役は前回と同じく大野選手。スタメンマスクが今日で10試合目、藤井選手の女房役を務めるのも4回目となり、「お互いに今までの登板についていろいろ話し合いました。(速い球を持っていない)自分みたいなピッチャーはキャッチャーも考えないと打者を打ち取れないので、(大野にとって)良い経験になっているし、自分も良いリードをしてくれるなと思うことがよくあります」と穏やかな表情で話していただけあり、大野選手の成長も藤井選手の好投に一役買っていたようです。ダルビッシュ選手以外安定感にかけていたファイターズ先発陣にとって藤井選手の復調は非常に大きいものとなるでしょう。

■藤井投手 <7回 打者27、球数129、安打5、三振3、四死球2、失点0、自責点0>

7回、無失点に抑える

「野手の皆さんが先制点、追加点と援護してくれたお陰で集中して丁寧に投げることができました。攻める姿勢がいつも以上にあったと思います。さくらまつりに来ていただいたたくさんのファンの皆さんの声援も力になりました。」

■梨田語録

血圧測定する梨田監督

「藤井は気合が入って素晴らしい投球内容でした。苦しい場面を併殺で切り抜けしっかりゲームを作ってくれた。ボールが走り、打者が胸元で差し込まれている感じでしたね。大野と投げたい球が合っていて2人の関係は非常にいいでしょう。小松投手に2点に抑えられていたところ、エラーによる3点目が大きかった。こちらは糸井が簡単に捕っているようでも上を抜かれておかしくない打球だったり、守りの面でしっかり戦えたと思います。」

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