2009.05.12 TUE
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■広報レポート <苦しんだ2年間>

 キレのあるまっすぐと、内外へ狙い済まして投げ込むスライダー。2006年に12勝を挙げ、新人賞を獲得した時の強い八木選手が帰ってきました。初回先頭打者に安打を許しますが、得意の牽制球で飛び出した走者を刺殺。2回にはソロホームランを浴びましたが、9回を121球で2006年9月18日以来の9回完投勝利を挙げました。その時の相手はくしくもイーグルス。当時はフルキャストスタジアムと呼ばれていた同じ球場でした。

 2007年から左肩痛に悩まされ、2年間の大半をファームで暮らしました。「新人賞をとった2006年と比べられることも多いですが、自分では今年は今年と割り切っています」という八木選手。過去の栄光にすがることはなく、今の自分をしっかりと見据えています。「今日のような登板は自分にとっても大きいです」と試合後振り返った八木選手には安堵感ではなく、自信がみなぎっていました。

 完投は意識しなかったと言っていましたが、7回を投げきった後には守護神武田久選手から「完投、完投!」と発破をかけられ、「行けるか?」と聞かれると「行けます!」と言い切りました。しかし9回、安打と死球で無死1,2塁とし、たまらず吉井投手コーチがマウンドへ駆け寄りましたが、最後は落ち着いて併殺打に打ち取り、ゲームセット。「調子が悪いなりに抑える方法をこの2年間で学びました」と振り返った八木選手。ファームで苦しんだこの2年間は決して無駄にはならなかったようです。

■八木投手 <9回(完投) 、打者35、球数121、安打8、三振6、四死球2、失点1、自責点1>

「前半に野手陣が点を取ってくれたので、気持ちを入れて楽に投げられました。ツルさん(鶴岡選手)のサインどおりに思い切って投げました。今季3勝目でしたが、そういうことは意識せずに(ゲームに)集中して投げられました。次回も任されたゲームはていねいに投げ、ゲームを作って行きたいですね。」

■梨田語録

「八木は本当に良く投げた。最後は次への登板のことも考えて交代してもよかったけど、やっぱり完投は投手にとって特別なものでもあるしね。以前よりも真っ直ぐが走っているし、速く見せる術を身に着けた気がする。3年前に新人王を獲得したときのような勢いが出てきたし、気持ちが充実しているようにも見える。武田勝と並んで貴重な左腕。先発の中心の一人としての活躍を期待したい。打線の方は賢介の状態が上がってきたね。スレッジは大事をとって休ませたけど、代わりに出たヒメネスや村田もきっちり活躍してくれたし、故障者が出れば更にチーム内の競争が激しくなる。単独首位?この時期の順位なんて、本当に関係ないって。」

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