2010.05.13 THU
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■広報レポート <Don't stop 'til get enough.>

 果たせなかった夢を20年越しに実現させたスラッガーは、ベンチで笑顔を爆発させました。タイガースに連勝。それもあの甲子園で――。自分のひと振りが試合を決めたのだから、最高の気分だったに違いありません。

 見せ場はいきなりやってきました。1回1死三塁。打席に入ったのは稲葉選手でした。カウント2―2からのスライダーを強振すると、打球は一直線にバックスクリーンへ。先制の2ランは2試合連続、そして、試合をまたいで2打席連続の一撃となりました。「いい思い出になるかもしれないね」。そう振り返る主将の心には、ある思いが去来していました。

 昨年の夏。全国高校野球選手権大会の決勝が行われた日に、稲葉選手は甲子園のスタンドにいました。目の前では母校・中京大中京の後輩たちが、憧れのグラウンドで伸び伸びとしたプレーを見せていました。そして、全国制覇まで成し遂げたのです。

 「僕のときは出られなかったから。楽しもうと思って見ましたよ」。もちろん、うらやましくないといえばウソになるでしょう。その一方で、再び聖地への思いは強くなっていたようです。自分が甲子園でプレーできるチャンスは1年1度、交流戦での2試合だけ。そんな大舞台で力を発揮するのですから、さすがとしかいいようがありません。

 2点リードの7回無死一、二塁では中堅の右を鋭く抜けていく2点適時二塁打も放ちました。上昇気流に乗り始めているチームの勢いも借り、この2試合で4安打2本塁打7打点の大当たりでした。

 夢のひと時が終わって現実に戻った稲葉選手はこう話しました。「みんなが戻ってきて、やっと戦闘態勢が整った。好調のタイガースに連勝できたんだから、自信を持っていいと思います」。借金がいくつだとか、何位だとか、今ここで書くつもりはありません。ただひとついえるのは、これからもファイターズは立ち止まらず突き進んでいく、ということです。

■増井投手 <3回0/3、球数56、打者16、安打4(本塁打2)、三振2、四球3、失点3、自責点3>

「ここまで一発でやられることが多かったのですが、今日もそういうピッチングになってしまいました。強気にいく部分と慎重にいく部分とをもっと勉強しなきゃいけないと思います。プロ初ヒット?振ったら当たったという感じですね。でも、ピッチングで貢献できないと意味がないですから。」

■梨田語録

「野手で送って投手で還す?普通だったら考えられないパターンなんだけど増井が良く打ってくれた。足も速かったね。ピッチングの方でもう少し頑張ってくれたら。。。(リリーフ陣は)木田も良かったし、林も流れを絶ち切ってくれた。久もエラーがあったりして点は取られたけど、今年一番の出来だったんじゃないかな。5連勝?休みがあるからそんな気がしないね。一番下のチームだから一つ一つやっていきます。」

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