2011.05.05 THU
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■広報レポート <脱出>

 チームメートからの祝福を受けた後、ホフパワー選手はベンチ裏で笑みを浮かべました。興奮というよりは穏やかな表情でした。大きく息を2度ほどついて、口をついた言葉は「本当にホッとしたよ」。四回1死一塁。右翼スタンドに突き刺さる5号2ランは、実に8試合ぶりとなるヒットでした。

 もがき苦しんだ10日間でした。それでも、投げやりになったり暗くなったりすることはありませんでした。練習、試合を通じてチームメートと冗談を言い合う姿は相変わらず。代打を送られてもスタメンを外れても「それがチームのためなんだから」と、不満を口にすることもなく受け入れる姿が印象的でした。

 開幕直後に本塁打を量産。実力は誰もが認めるところでした。スランプに入った後も、試合後には福良ヘッドコーチや田中幸打撃コーチに“居残り特打"を志願し続けました。「力があるのは分かっている。波は長いシーズンにはあるものだから」と梨田監督は話します。打率が2割を切っても、首脳陣の信頼が揺らぐことはありませんでした。

 七回2死では右翼席へ6号ソロを叩き込み、1試合2本塁打を記録。見事に復活ののろしを挙げてみせました。

 ビジターとはいえ、多くの子どもたちが詰め掛けた一戦。「自分も諦めなかったから日本でプレーすることができた。子供たちには夢を追い続けてほしい」。子供の日に発したスラッガーの2発とメッセージは、小さな野球ファンの心に間違いなく届いたことでしょう。

■梨田語録

「ホフパワーは壁にぶつかって長かったけど、力はあるわけだから。波は長いシーズンにはあるものだからね。八木はノーアウト一、二塁が2回あったけど、何とかしのいでくれた。けん制で刺せたのが生きたね。中田は追加点が欲しいところで打ってくれた。ある程度は(勝ちを)確信できたかな」

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