2012.04.22 SUN
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広報レポート <身を削ってまで>

 9回表、先制犠飛を放った鶴岡選手をベンチで探したところ、その姿はありませんでした。その裏に登板する武田久選手の元へブルペンまで出向き、綿密にサインと配球の確認。細やかな気遣いで守護神がクリーンアップを三者凡退に抑えるパーフェクト救援を演出し、攻守に渡って1-0のしびれる試合をものにする立役者になりました。

 試合前から間断なく雨が降り続いた悪条件の中、先発の吉川選手が開幕から好調なバファローズ木佐貫選手と互いに一歩も譲らない投手戦。均衡を破ったのが鶴岡選手のバットでした。8回1死三塁で高めのストレートをきっちりセンターに打ち上げる犠飛で決勝点を叩き出し、チームに4連勝をもたらしたのです。

 オフには「アスリートとして目覚めて」食事とウェートトレーニングによりオフに体重を8キロ増量。今季から務める選手会長としてこの先の学校訪問や選手プロデュースデーの件で詳細を球団と打ち合わせるなど、グラウンド外の仕事もこなす間に5キロ減ったと言います。レンジャーズへ移籍したダルビッシュ選手関連の取材も依然として数多くこなす一方で、12球団トップのチーム防御率を支え、自身も.290の高い打率を維持してグラウンド内の存在感を増しています。

 今季初めてのヒーローインタビューでは「波は良いと思いますんで、今のうちにどんどん勝って行きたいですね」ときっぱり。20代のうちに3度の優勝を経験し、31歳となった今、そのキャリアに新たな1頁を加えるべく日々全力を尽くします。

吉川投手<7回、球数100、打者25、安打3、三振4、四死球1、失点0、自責点0>

「鶴さん(鶴岡選手)のリード通り投げられたので、7回までしっかりいけました。全体的に悪くなかったし、先制点をあげないようにと思っていました。あとは皆さんにお任せしてベンチで応援します。」

栗山語録

「(バファローズ先発の)木佐貫はうまく低めでボールを動かしていた。だから、吉川が我慢するしかなかったけど、あそこまでよく我慢したね。ただ、頑張ってはいるけど、目指すのはもっと上なんでね、まだまだ前に進める。2勝目で両目が開いたから、次からはチームのために投げていかなきゃいけない。ツル(鶴岡選手)が作戦や状況を考えてくれていたし、(犠飛の場面は)思い切っていきなさいと。チームへの思いがいいセンターフライにつながった。(決勝ホームを踏んだ)岱鋼も特徴を出してくれたし、らしさを出してくれたから本当に大きいよね」

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