2012.09.15 SAT
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広報レポート <収穫の秋を前にして>

 ホークスの追撃をかわし、眼下の敵に連勝を飾ると3万観衆で埋まったスタンドにゴールドの風船が飛び交いました。ライオンズが敗れたため、4日ぶりに単独首位を奪取。選手たちはこの先に控える一戦一戦の重みを感じてか、弾けるような笑顔は封印してハイタッチを交わす姿が印象的でした。

 昨夜の試合後に栗山町の自宅に戻った栗山監督は、一夜明けて札幌ドームへ向かう車内から見える光景に言葉を失いました。数日前に北海道を襲った大雨により収穫前の田畑が冠水。「稲穂が倒れていたりして、農家の方は大変だと思います。我々が頑張ってどうこうなるか分からないけれど、頑張るしかないと思いました」。懸命にプレーする姿が発することのできるメッセージ。過去優勝争いを演じたシーズンを例にとっても、野球には支えていただく人々、地域を元気にする力があります。

 決勝点を叩き出したのは、2日続けて小谷野選手のバットでした。2回無死一塁で初球は送りバントをファウル。清水コーチから新たにサインを受け取ると、打席を外して同コーチの元に歩み寄って確認しました。「1球ごとにサインが変わる場面。一呼吸置いて思い切っていいスイングが出来ました」。間を取ったことが相手バッテリーを一瞬考えさせることになり、逆に‘打つ’と決めた背番号5の強打が三塁線を破る先制タイムリーを生み出しました。

 4回には暴投、5回には敵失で追加点。これに対して打たせて取るウルフ選手を堅い守りで支えて主導権を最後まで渡しませんでした。過去の優勝シーズンに比べて派手な勝ちっぷりは少ない反面、目の前の試合をしっかりものにしようという意識が決して引けを取ることはありません。レギュラーシーズン残るは半月余り。一日でも長く、頑張る姿を見せ続けられるよう全員の力を結集して戦います。

ウルフ投手 <7回、球数100、打者26、安打5、三振5、四死球0、失点0、自責0>

「最初から調子も良くてゴロを打たせる自分のピッチングができた。いつものようにショータ(大野選手)がいいリードをしてくれたのとバックの守備にも助けてもらった。早い段階でアドバンテージをもらえたのも大きいね。」

栗山語録

「ずっと言ってきたように4点差というのは本当に難しい。きょうは増井に行ってもらったけど、迷ったし難しかった。流れを作ってあげないといけないところで作ってあげられなかったし。勝ったけど喜びはなくて何とか明日につなげていこうということだけ。この時期、ひとつ勝つのは本当に難しい。ウルフはボールが強くて低めで動いてくれると安心感がある。もう1回行かせようとも考えたんだけど、きょうは点差関係なくどんな形でも(勝ちに)行こうと思っていたから。ウルフには悪いことしたから謝りました。2試合先に行けた(勝てた)から、明日本当に頑張らないといけない。全員で戦っていきます」

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