2013.03.31 SUN
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広報レポート <一矢を報いる特大弾>

 振り抜いたバットを手から放すと、確信したように一塁ベースへ向かってゆっくりと走り始めました。アウトになれば完封負け。その一歩手前で意地を見せたのが、今季の新戦力アブレイユ選手でした。5点を追う9回2死一塁。スライダーをフルスイングすると、ピンポン球のように弾かれた打球は軽々とバックスクリーン右のスタンドに飛び込んでいきました。「打った瞬間、手応えがあった」。今季のチーム第1号アーチが、怪力を誇る助っ人から3試合目にして生まれた瞬間でした。

 名護での春季キャンプにテスト生として参加。結果を残してファイターズの一員になりました。開幕2試合は無安打でしたが、1回ずつ四球を選んで出塁し、選球眼のよさを披露。3試合目となったこの日、第2打席の左中間二塁打で初安打を記録し、一気に気持ちが楽になった様子です。「オープン戦よりも公式戦は変化球の攻めが多くなった」。その印象をしっかり持って打席に立ち、確実に対応してみせました。

 米国フロリダ州タンパにある自宅から先週家族が来日し、久しぶりの再会を喜び合いました。現在はその家族を札幌に残し、活躍を誓って開幕6試合の遠征に出発しました。昨年プレーしたメキシコリーグの本拠地には、治安の問題などでシーズン中に顔を合わせたのは1度だけ。しかし、今季の本拠地となる日本の治安や文化、食生活を家族はすぐに気に入ったといいます。安心して長く滞在できる場所で同じ時間を過ごせることは、精神的にみてもアブレイユ選手本人に与える効果は大きいでしょう。

 チームは開幕戦勝利後に連敗。打線がつながらないもどかしさは残りますが、3試合連続で9回に得点を挙げるなど、最後まで諦めない姿勢を見せています。波に乗っていく起爆剤に。クリーンアップを打つ助っ人に集まる期待は、日に日に増して行くに違いありません。

谷元投手 <3回、球数67、打者15、安打5(本塁打1)、三振2、四球2、失点4、自責点4>

「先発の役割を果すことができず、申し訳ない気持ちです。チームの逆転を信じて精一杯応援します。」

栗山語録

Q.序盤からリードを許す苦しい展開でした
「なかなか流れをつかむことができず、早い回から十亀に楽に投げさせてしまい申し訳なく思います。ああいう勢いのある投手には競った展開にして球数を放らせなければいけないんでね」

Q.先発の谷元選手が最後までリズムに乗れない内容
「キャンプから先発に向かって緊張感を保ちながら来たと思うし、本人も残念だと思います。打たれる、打たれないを別にして谷元らしさが今日は出ていなかった」

Q.稲葉選手は2試合欠場となりましたが
「体調を見て判断したということ。一番勝ちやすいと思うメンバーで全力を尽くすのがファイターズ。144試合、同じ名前を(スタメン表に)書ければいいけれど、そういう訳にいかないのだから」

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