2013.05.01 WED
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広報レポート <責任と手応えと>

 勝っても謙虚に、自分だけのミスではなくても負ければ責任を背負う。それが吉川選手にとっての“エース論”なのかもしれません。「長いイニングを投げることができずに申し訳なく思います」。1回に中田選手に適時打が出て、これまで今季4試合すべての登板に続き、先制点という援護を受けることはできました。しかし、4回に同点に追いつかれると、6回には2失策が絡んで3失点。3試合で失点している吉川選手にとっての“鬼門”ともいえるイニングにつかまり、逆転負けを喫しました。

 6回の自責点はゼロ。それでも、反省の言葉が口をつきます。「みんなでカバーしあうのが野球。僕がカバーできなかった」。自らのピッチングでバックのミスを帳消しにし、チームに安心感を与えて勇気づける。リーグ屈指の好投手が相手だからこそ、何とか切り抜けて攻撃につなげたかったに違いありません。さらに、自らの四球で招いたピンチであったことも悔しさを増幅させます。「それがこういう結果につながった」と唇をかみました。

 開幕直後は「なかなか自分らしさが出てこない」と話していた吉川選手ですが、この日の調子自体については「いままでで一番良かった」と手応えをつかんだ様子。5月に入り、中旬からは先発陣の人数を絞り込んで戦う交流戦が始まります。吉川選手がその中心にいるのは間違いありません。敗れはしたものの、MVPらしさが戻ってきたことには頼もしさも感じられる一戦でした。

吉川投手 <6回、球数117、打者29、安打6、三振6、四球2、死球1、失点4、自責点1>

「調子は今シーズンの中でも一番良かったと思います。にも関わらず、結果的に長いイニングを投げることができずにマウンドを降りることになり、申し訳なく思います」

栗山語録

Q.田中選手から先制しながら2回以降追加点が奪えませんでした
「苦手意識ではなく、いい投手なのは間違いない。1回に(4連打しながら1点に終わり)もう少し何とかしたかった。走者を出してからの抑え方を知っているし、2回以降はほとんど安打を打たせてもらっていないわけで、こういう投球ができるから田中将大なんだろうけれど」

Q.守備の乱れから6回に勝ち越しを許しました
「競った試合になればなるほど、きっちりした野球をやらないと。ただ確かにミスはあったけれど、もっと点が取れていれば守備に負担がかからなかったはずだし、(失策は)無いに越したことはないんだけれどもこういう試合にした監督が悪いと思います」

Q.吉川選手は悪くない内容でした
「良かっただけに勝たせてやりたかったですね。状態が上がってきて、ああいう真っ直ぐが投げられると安心感が出てきます」

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