2013.05.15 WED
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広報レポート <活路は?>

 一度閉じた重い扉を開こうにも、鍵が見当たらない-。厳しい見立てかも知れませんが、連敗が9に伸びてしまっては言い逃れできない現実に直面せざるを得ません。野手8人、全て右打者を並べてドラゴンズの左腕・山本昌選手に挑んだものの、チャンスを作りながら2点を奪うのが精一杯で、借金が2桁の10にかさんでしまいました。

 試合前、ベンチで囲み取材を受けていた栗山監督を見かけるや、杉谷選手がいつもの大声で「監督、顔が暗いです!」と言い切って場をなごませました。決してこの状況を軽く考えているわけではなく、むしろ打開したいと言う思いがこうした言動につながったのでしょう。指揮官は笑顔で「選手に余計な気を遣わせちゃいけない。ただ全力を尽くす、そういう思いでやってもらう状況を作ります」と、杉谷選手の優しさを受け止めました。

 ただ、頼みの先発・吉川選手がアクシデントに見舞われたのは誤算でした。1-1の3回裏2死一塁、ルナ選手を打席に向かえ、初球を投じた直後に左ふくらはぎをつってその場に卒倒。気丈にも再びマウンドに上がったものの、連打を浴びて勝ち越しを許すと、5回にはクラーク選手に2ランを運ばれ、23歳年上の山本昌選手との投げ合いで若い背番号34の方が先に降板する形となりました。

 しかし、通常ならそのまま交代してもおかしくない局面。ベンチ裏でストレッチをして「行けます」と言ったその目には気迫が満ちていました。控えの今浪、大野選手は水やタオルを取りに行き、トレーナーのサポートを買って出た場面は、ファイターズらしい結束を感じさせました。ペナントレースにしがみついていく意味でも、勝利にこだわって臨めば自ずと活路は開けるはずです。

吉川投手 <4回1/3、球数83、打者21、安打6(本塁打1)、三振5、四球1、死球1、失点4、自責点3>

「チームの流れを変えるピッチングをしようとマウンドに上がりましたが、気持ちに結果が伴わず、申し訳なく思います」

栗山語録

Q.吉川選手に任せて勝ち越しを許しました
「引きずり降ろしておかないといけなかった。俺の責任、そりゃそうだよね。本人がどれくらい大丈夫か分からなかったんで。行くと言っても止めないといけない…」

Q.打線にプレッシャーがあるのでしょうか
「プレッシャーというか何とかしようという気持ちがあるんだろう。選手は一生懸命やっている。それに応えてあげられないのはこちらの責任だから」

Q.代打出場の稲葉選手をライトに
「きょうは(外野手が)拳士しかいなかったから、試合前から稲葉には『頼むよ』とは話していたんで」

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