2013.07.14 SUN
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広報レポート <ブランクを乗り越えて>

 復活にかける思いがチームに勝利をもたらす原動力になりました。右肩関節唇の内視鏡手術を受け、昨年4月以来の1軍登板になった先発のケッペル選手が5回2死まで完全投球。鈴木選手に2ランを浴びたものの、失点をその2点にとどめ2011年10月以来1年9カ月ぶりに白星をつかみ取りました。

 140キロ中盤の球を微妙に動かす、ケッペル選手らしさが全開のマウンドだったと言えます。春の名護キャンプではブルペン投球を急遽回避し、ファームでの実戦復帰後も0勝2敗、防御率6.23。「それでも1軍で投げる機会をもらい、気持ちが入りました。スタンドも素晴らしい雰囲気を作ってくれたお陰です」と、与えられた“環境”が2年連続2桁勝利を挙げていた頃の投球が呼び起こしてくれました。

 芸は身を助ける。3回には鈴木選手が放った痛烈なライナーを背面キャッチ。過去にも一度見せている曲芸技は、バスケットボールでも大学から声が掛かったほどの身のこなしがもたらしてくれたもの。懸命に投げる姿に野手が応えないわけはなく、2時間半を切る試合時間も締まった試合内容だったことを裏付けます。

 打っては今季ノーアーチが続いていた小谷野選手に3年ぶり2本目となる満塁弾が出ると、練習中に打球が直撃して右ほほにひびが入った大谷選手が代打で札幌ドーム初本塁打となる2ラン。長いブランク、怪我を乗り越えての活躍が続出すると、盛り上がりはいつもの勝利以上になります。連敗を3で止め、再び上昇カーブを描く転機になりそうな価値ある1勝です。

ケッペル投手 <5回、球数67、打者17、安打2(本塁打1)、三振3、四球0、失点2、自責点2>

「まずはじめにファンのみなさんに深く感謝したいと思います。久しぶりの登板になりましたが、本当に温かく、熱く迎えてくれてパワーをもらえました。ファームでは結果が出ていませんでしたが、一軍で投げるチャンスを与えてもらえましたし、本当に気合が入りました。そんな中で力を出せたのは、ファンのみなさんが素晴らしい空気を作り出してくれたからです。そして、いままで支えてくれたチームメートやスタッフにも感謝しています。」

栗山語録

Q.理想的な試合展開でした
「理想的というか、ケッペルがいままでホント苦しんできたのを分かってたからね。トレーナー陣なんかの思いはこういうチーム状況では大事になる」

Q.そのケッペルが5回2失点
「自分は去年の最初の登板しか実際に見てないから、新たな気持ちで見てました。ケッペルらしくどんどん攻めてゴロを打たせていたから、これなら先が見えてくるかなと。点を取ってあげられる形になったし、ファイターズらしい戦いが出来て良かった」

Q.小谷野選手が満塁弾
「なかなか栄一もホームランゼロというのは気分が良くなかったと思うから。競っていくとどういう展開になるか分からない試合だったらから、良かった」

Q.大谷選手が陽選手の代打で本塁打
「ダイカンはちょっと張っているところがあったから。途中で、ということは考えていた。でも、素晴らしかったね、今日は」

Q.前半戦は残り2試合です
「この点差でもみんなに行ってもらったわけだからね。2試合、どういう試合でいけるか。オールスター以降に向けても大事。頑張ります」

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