2013.08.03 SAT
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広報レポート <持ち味が消えない限りは>

 ロッカールームに引き上げてきた稲葉選手は開口一番、「打ちたかった」と自戒の言葉を漏らしました。1回2死一、二塁の先制機に見逃し三振に倒れると、1点を追う8回も1死一、二塁で左飛。自ら41回目の誕生日を祝うことなくチームも敗れ、92試合目で自力優勝の可能性が消滅しました。

 練習開始前の大型ビジョンに「Happy Birthday by可愛い後輩たちより」の文字が映し出され、若手選手の粋な計らいに稲葉選手は「プロに入った頃はこの年までプレーできると思わなかった。札幌ドームでこの日を迎えられて幸せです」と目を細めていました。シリーズイベント「サマーフェスタ」2日目のこの日は“稲葉祭り”と題して開催され、3万6535人のご来場をいただきました。最下位でもがきながら降り注ぐ大声援に、稲葉選手のみならず全員が意地を見せようと意気込んだはずです。

 しかし、4回まで毎回得点圏に走者を進めながら、ダックワース選手の老獪な投球にかわされ得点を奪えませんでした。先発の武田勝選手は6回1死まで無得点と力投も、継投策に入った後は首位の勢いを止められず3失点。これでイーグルスとはゲーム差が12.5と開いたものの、現実から目を背けずに立ち向かうしかありません。

 この日、稲葉選手のロッカーにキャラクターのフィギュアが置かれ、席についたベテランが驚きの声を上げる場面がありました。これも可愛い後輩たちの仕業。勝敗を抜きに年齢に関係なく一つになれるのはファイターズならではの特徴でもあります。これが崩れない限り、チームはまだまだ浮上の機会を伺えるはずです。

武田勝投手 <5回1/3、球数79、打者22、安打5、三振0、四球1、失点0、自責点0>

「序盤はランナーを背負って苦しみましたが、中盤からは自分のペースになっていい流れで投げられたと思います。交代は仕方のないことですし、まだ点差は小さいので逆転を信じて応援します」

栗山語録

Q.武田勝選手のピッチングをどう評価しますか
「結果的にあれだけ打たれたにも関わらずゼロに抑えているから勝らしかった。内容的にはまだまだかもしれないけど」

Q.交代時期については
「球数は関係ない。1点ゲームになるのは分かっていたし、先に1点を取られるとというのはあった。実際に取られたわけだけど、リスクを避けていこうと。勝はピンチを背負っていたから精神的な疲れもあっただろうし、勝には悪いことをしたけど、勝負しにいった」

Q.大谷選手が本塁補殺
「コースを間違えなくて良かったね。奨太がうまく取ってあげた」

Q.残りが50試合に
「ひとつひとつというのはあるけど、50試合ある。チームの状態が良くなれば一気にいけると思っているし、それまで何とか拾っていきたい」

Q.自力優勝が消滅
「自力優勝というのはあまり意味がない。(現実的には)残り全部勝てば優勝できるわけだし」

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