2013.08.25 SUN
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広報レポート <チーム全員の後押し>

 3点をリードした8回1死一、二塁となったところで、栗山監督がベンチから姿を出しました。向かったのは球審のもとではなく、内野陣が集まったマウンドでした。打線がつながれば中軸にまわる場面。指揮官は自ら吉川選手にゲキを飛ばしたのです。「チームの全員がお前を信頼している。だから、思い切って腕を振っていけ」。直後の初球を弾き返され、打球は左翼への鋭いライナーでした。頭を越えそうな打球を赤田選手がジャンピングキャッチしてピンチをしのぎました。さらに、次打者のカウントが1-1となったところで左足をつって交代。緊急登板した谷元選手が抑えてみせました。

 8回を投げ切ることはできませんでしたが、ここまで6連敗の暗闇から一気に抜け出す内容でした。ストレートだけではなく、チェンジアップが面白いように決まり、3回までに7奪三振。「鶴さんのミットめがけて思い切り腕を振った」。モヤモヤを断ち切るどころか、MVPを受賞した昨年を彷彿とさせるピッチング。この姿に攻撃陣、ベンチも乗せられた形となりました。6月28日以来となる7勝目。約2ヶ月のブランクに「迷惑をかけ続けていたのに信頼して送り出してくれた監督・コーチ、チームのみなさんに感謝しています」と神妙な表情で答えました。

 待望の左腕復活で、チームは引き分けを挟んで5連勝。借金を「1」にまで減らすことに成功しました。残り35試合。「今後こういう試合を続けていけるかどうかだと思います」。吉川選手はそう話しました。シーズン終盤戦でどんなピッチングを見せてくれるのか。大きなカギになるのは間違いありません。

栗山語録

Q.吉川選手が6連敗を止め、8回途中無失点の好投でした
「吉川の中で前に進む光明になってくれたらいいよね。完投させたくて(8回は)マウンドに行ったんだけれど、みんな信じているからお前が信じなくてどうする、というようなことを言った。まだ20勝したわけじゃないのでこれからだし、何かをつかむきっかけにしてほしいですね」

Q.今週は5勝1分けと負けなし
「色々組み替えながらみんなでやってくしかないので。先発投手が粘って競った試合を取ることが出来ている。今年はいい感じになったと思うと失敗しているし、振り返った時にいい戦いができたと思えれば。今できることをみんなにやってもらうだけです」

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