2013.09.10 TUE
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広報レポート  <鍵を握る男たち>

 負ければ最下位転落の危機を、西川選手のひと振りが救いました。5-5の8回無死、バファローズ佐藤選手の初球ストレートを叩くと、プロ入り初の札幌ドームアーチが右中間に飛び込みました。最大5点リードを追いつかれる嫌な空気を振り払った殊勲のヒーローは「チャンスに凡退しても打席に立たせてくれたので、何とかしたい一心でした」と興奮を抑えながら振り返りました。

 2回に続いて3回も2死一、三塁の場面で三振に倒れ、快勝ペースで進んだ試合をもつれさせた負い目を感じていました。それでも4回には原拓也選手の一、二塁間の打球を「体が反応した」と倒れ込みながら裁き、不慣れな一塁で必死な守りを見せたことが、逆転を阻む要因になったのは事実。それが最終打席での大仕事に結びつきました。

 6月に旭川で左ひざを負傷。リハビリに明け暮れ、7月末に患部を固定する装具を外したと同時にトレーニングウエアからユニフォーム着用が認められ、鎌ケ谷の芝生の上で「やっとユニフォーム選手!」と声を上げて周囲を和ませました。入団1年目には右肩を手術。一歩進むたびの喜びは誰よりも大きいはずで、この日の決勝アーチも自信として心に宿ることでしょう。

 もう一人のヒーロー、2回の3点二塁打を含む初の4安打を放った佐藤選手も6、8月の旭川4試合で全て打点を挙げてブレーク。同じ地でくしくも転機を迎えた2人が一つのお立ち台に上がり、スタンドの歓声を浴びました。「ファームで頑張る人たちの励みになれたら」と佐藤選手。そればかりか残り22試合、この2人が打線をけん引するキーパーソンになってくれると期待せずにいられません。

栗山語録

Q.5点を追いつかれる苦しい展開になりました
「自分の中でいろんなことが残る試合。木佐貫がどうのではなくて、5対0になってそのまま勝たせてあげられれないことに引っかかっている。みんな頑張ってすごくいいことではあるんだけど、自分の中ではいろんなことを考えないといけない。明日までにすっきりさせたい」

Q.佐藤選手が4安打
「1軍の試合に出た時に、ファームと同じ気持ちで出るのは難しい。そんな中で結果のヒットよりも、賢治らしく打席に向かってくれて良かった、と」

Q.西川選手が決勝弾です
「もっとちゃんと打てよって(苦笑)。大きな期待をしているんだし、チームの中でどういう立場なのか、ケガから帰ってきてよく分かっているはず。ああいうことが頻繁にできる選手なんだからね」

Q.増井選手の三連続三振で流れが変わりました
「ああいうところでやってくれる。増井がドーンと止めてくれるというイメージがある。だから、増井で流れを変えるんだと思って、いろんな場面で使っている。素晴らしいね」

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