2013.09.11 WED
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広報レポート <約束の半分=最高のプレゼント>

 完ぺきに捕らえた打球は、左翼席中段へ飛び込んでいきました。大野選手がバットを放り投げる姿は、ホームランバッターを思わせるもの。それだけ完ぺきな手応えを残す一打でした。5回に飛び出した先制ソロ本塁打。その一発が、この日スコアボードに刻まれた唯一の数字となりました。「打つことよりもまずは守りのことを考える」。それがキャッチャーという職業なのだといいます。1対0という誰もがシビれる展開。自らのリードで好投を導き出し、しかも自分のひと振りで決まる。その充実感は何事にも変えがたいに違いありません。

 8回途中まで5安打無失点に抑えた武田勝選手はこう打ち明けました。「(大野選手が)きょうは2本打つって言ってたんですよ」。ミーティング後、大野選手が冗談めかして言った言葉に、驚いたといいます。2011年は “盤石のバッテリー”と言われた2人。大野選手にとって、まずは武田勝選手をしっかりリードすることが大前提だとしても、そこには自信を持っているはず。ならば、きょうはバットで――。そんな思いがあったのかもしれません。また、稲葉選手兼コーチが見守る中で連日の早出特打を敢行し、状態が上向きである手応えを感じていたところでもありました。

 大野選手が打ったホームランは宣言の半分だけ。しかし、武田勝選手の8勝目だけではなく、チームにも大きなプレゼントをもたらしました。「明日、残りの1本を打ってくれると思います」。今季初めてともに上がったお立ち台で武田勝選手はそう話し、スタンドを沸かせました。12日の予告先発はウルフ選手。スタメン出場が濃厚な大野選手が、2日連続でチームを勝利に導いてくれることを期待します。

武田勝投手 <7回2/3、球数99、打者28、安打4、三振5、四球1、死球0、失点0、自責0>

「大野のリード通り、低めに丁寧にテンポ良く投げることが出来ました。シュートとスライダーが良く、内も外も意識させながら両サイドをうまく突けたと思います」

栗山語録

Q.バファローズ相手に連勝です
「(武田)勝と(大野)奨太の2人で完封させたかったけれど。初回から走者を出しながらなかなか得点できない中、取れないなりにも勝たなければいけなかったし。勝らしい投球だったと思います」

Q.8回は細かい継投でピンチを脱しました
「本当にあの回は申し訳ない。動くなら早めに動くべきだったかも知れない。増井と宮西であと1人、必ず取ってくれると信頼していました」

Q.大野選手の1発が効きました
「肩もそうだし、打つ方とかいろんな面で今年、前に進んでいると感じています。ツル(鶴岡)とレベルの高いところで頑張ってくれています」

Q.明日の戦いに向けてひと言
「毎日試合数は減ってくるけれど、残り少ないとは思っていない。21あるし、全部勝つつもりというのは変わらないので」

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