2014.04.16 WED
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
4
0
0
0
3
0
1
0
0
0
0
0
0
3
0
0
R
H
8
11
3
4

広報レポート<球団史上初の快挙>

7回、西川選手
7回、大谷選手

不安や迷いを振り払うように、20歳の上沢選手は腕を振りました。立ち上がりに2四球で2死二、三塁のピンチを背負いながら無失点。2回も先頭打者にいきなり3ボールとしたところで気持ちを切り替えました。次からの3球で空振り三振に。これで一気に流れに乗りました。6回まで強力なバファローズ打線をノーヒット。7回に2本塁打で3点を奪われましたが、打線の援護も受けて無傷の3勝目を挙げました。

2回からは意識的にテンポを早めたと言います。そのピッチングが攻撃陣に影響を与え、3回に8試合ぶりの先制に成功。中押し、ダメ押しと効果的に得点を重ねました。この日のスタメン選手の平均年齢は24.6歳。最年長がミランダ選手の30歳というパ・リーグで断トツに若いチームの強みは、一度勢いに乗れば簡単には止まらないことでしょう。22歳の誕生日を迎えた西川選手が2安打2盗塁、いまだ10代の大谷選手が2安打3打点、そして、23歳の中島選手が得点のきっかけを作る2安打と躍動したところに“新時代ファイターズ”を感じさせます。

上沢選手が記録した“プロ初先発初勝利から先発として3連勝”は、球団史上初の快挙となりました。実は“プロ初登板から3連勝”は過去に1人います。それは1962年の開幕直後に勝利投手となった尾崎行雄さん。デビュー戦の勝ち星は中継ぎ投手としてのものでした。ドラフト6位入団の雑草右腕が52年の時を経て並んで超えた、球団史に残る大投手はその年、20勝9敗で新人王を獲得しました。そして、チームは球団史上初のリーグ優勝、日本シリーズ制覇を成し遂げたのです。

上沢選手 <7回 94球 打者26 安打3 本塁打2 三振4 四球2 失点・自責点3>

先発の上沢選手

「7回、糸井選手の場面で少し意識し過ぎたかもしれませんね。ストライク先行でせめることが出来たら、変わってたかもしれません。全体的に初回の立ち上がり以外はゲームをつくれたことは良かったと思います。」

栗山語録

栗山監督

Q.上沢選手が7回3失点で3連勝
「分岐点になるところというのはあって、きょうでいえば2回の先頭を(カウント3ボールから)歩かせるのと歩かせないのでは大きく違う。覚悟してどんどん投げていくというのがあった。意識してテンポを上げる努力をしていたし、必死さが出ていた」

Q.8回からブルペン陣を投入
「(8回表に)点を取っていたら(続投で)いこうと思っていたけど、この試合を落とすと大変だった。3点を取って3点を取られると、あそこで先に行かれる(さらに1点を取られる)と一気に試合が変わってしまうから」

Q.打線がつながりました
「久しぶりだよね(苦笑)。翔平も前後がいい形でいけていたし、チャンスで回ってきたときには、その1人目が勝負になる」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート