2014.07.29 TUE
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広報レポート<外さない理由>

12回、HRを放った西川選手
試合後の谷元選手と大野選手

ドンピシャのタイミングでバットを振り抜くと、打球は逆風をものともせず、右翼席へ一直線に伸びていきました。一塁へ向かいながら、西川選手はその余韻を楽しむように右手でバットを高らかに掲げました。延長12回1死二塁で飛び出した8号決勝2ラン。なかなか思うような結果を出せずにいる男が、4時間を超える激戦にひと振りで終止符を打ってみせました。

ヒーローインタビューを終えてベンチ裏に引き揚げる際、若きスラッガーはこうもらしました。「この球場でようやく仕事をした気がしますね」。QVCマリンでの試合に限れば、ここまで19打数2安打と沈黙を続けていました。しかし、この日の第2打席で二塁打を放ってきっかけをつかむと、同点に追いついた8回1死二塁の場面では、変わったばかりの左腕から四球を選び、逆転へのつなぎ役になりました。栗山監督は言います。「あの場面はちょっと考えた」。右打者では小谷野選手が出番を待っていた状況。それでも、ベンチが代打策を取らなかったのには、理由がありました。

「アイツ、ずっと苦しんでいるよね。でも、自分で越えることが大事だから」。指揮官は西川選手の持つポテンシャルを信頼し、勝負を任せたのです。6月22日に2割6分を超えていた打率は、5試合連続と4試合連続の無安打があったことで2割4分台まで落ちていました。しかし、一度もスタメン落ちはなし。全試合出場を続けるのは中田選手と西川選手の2人しかいません。そして、試合を決める一発。最後の最後で不振でも使い続ける期待に応えた形となり、栗山監督は「こういうことをできるのが遥輝なんだ」と目を細めました。

ここ14試合連続で外野か一塁でのスタメン出場が続いています。しかし、二塁手としてレギュラーを獲得する気持ちは変わっていません。試合前の練習では必ず二塁の守備に就き、感覚を養っています。ビジターでの試合後は、宿舎での素振りもルーティンのひとつ。中島卓選手、近藤選手ら同世代の活躍も大いな刺激としながら、本物のレギュラーになるために汗を流し続けます。

中村選手<7回 104球 打者28 安打5 三振3 四球2 死球1 失点・自責点2>

先発の中村選手

「調子はそんなに良くありませんでした。ただ、投げているうちに合ってきた、という感じでした。ランナーを出しても粘り強く投げられたと思いますし、4回からは力の入れ具合を変えたことがいい方向にいってくれました。この後はチームが勝てるように応援します。」

栗山語録

栗山監督

Q.延長12回の激闘を制しました
「(マリーンズ先発の)石川は良かったけど、よくひっくり返した。うちのうしろ(中継ぎ陣)は良いと言ってきたけど、それでも最近取りきれなかった。そういうところで勝てて良かった。増井も頑張ったね」

Q.中島卓選手が3安打
「レギュラーを取るにはまず守り、という中で、ああいうバッティングをしてくれるとね。いい空気を作ってくれた」

Q.西川選手が決めました
「ずっと苦しんでいる。でも、自分で越えることが大事。その前のフォアボールも大きかった。完ぺきに引っ張って打った後、明日からどういうバッティングをしてくれるか」

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