2014.07.30 WED
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広報レポート<自慢できる同級生>

3回、ベンチに迎えられる中田選手
ヒーローインタビューの上沢選手

ヒーローインタビューを受けながら、上沢選手は視線をチラチラと三塁ベンチ上のスタンドに移していました。数人の集団が大きく手を振るのを確認して、はにかんだ表情を浮かべました。千葉・専大松戸高出身の右腕は、野球部時代に同じグラウンドで汗を流した友人を招待していました。しかも、子どものころに何度も足を運び、思い出が詰まった球場での一軍初登板。何としても結果を出したい一戦で、約2ヶ月ぶりとなる7勝目を挙げてみせたのです。

「最初はどうなることかと思いました」。降板直後、アイシングをしながら苦笑いしました。1回表に1点を先制してもらいながら、いきなり四球を与えて犠打と適時打で同点に追いつかれると、再びリードをもらった3回には連打と内野ゴロで失点。「ここのところ調子はよくない」というように、不安定な立ち上がりとなりました。しかし、試合の中での修正力が、この男の持ち味。走者なしの場面でもセットポジションからの投球に変えると、左足を上げたときの「貯め」ができたことで変身しました。4回以降は被安打ゼロ。126球を費やしても7回までマウンドを守ることに成功しました。

野球部のOBとは今でも交流があるといいます。思い出すのは高校3年生の夏。選手権の千葉県大会で敗れ、夢だった甲子園出場は果たせませんでした。「自分が軸のチームだった。だから、みんなを甲子園に連れていけなかったことが悔しかった」。それから、ちょうど3年。今度はプロ野球選手として、かつての仲間の前で北海道日本ハムファイターズというチームを勝利に導きました。「同級生だったことを自慢できるような選手になりたい」。これから何度も記録するであろう白星は、そのひとつひとつが、苦労をともにした仲間たちに捧げるモノになるはずです。

上沢選手<7回 126球 打者27 安打4 三振5 四球2 失点・自責点2>

先発の上沢選手

「ここのところずっと調子は良くないんですが、悪い中でどういうピッチングをしなきゃいけないかを考えてきました。きょうは試合の中で修正することができました。途中でワインドアップからセットに変えたことがハマりましたね。まっすぐでカウントが取れるようになって、そこから変化球も生き始めました。序盤に変化球を多く使ったことも、まっすぐで差し込ませることができた要因かもしれません。地元で投げさせてもらった上に、結果を出せて良かったです。あとはチームの勝利を信じて応援します。」

栗山語録

栗山監督

Q.上沢選手が粘りのピッチングを見せました
「(昨日の中村選手も同様に)若い選手は立て直せるときと立て直せないときがある。あの点の取り方(初回先制後に併殺打)、取られ方で、よくあそこまで持っていったね。昨日、今日のような勝ち方は自信につながるはず」

Q.中田選手が好調
「状態いいよね。ダイカンも良くなってきた。二人がいっぺんに良くなってくれている。主軸が活躍すると試合は落ち着くよね」

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