2014.09.15 MON
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広報レポート<同期だから>

ゲームセットで抱き合う上沢選手と近藤選手
1回、3ランHRのミランダ選手

ゲームセットの瞬間、マウンドに駆け寄った捕手は、投手と体をぶつけ合って喜びをあらわにしました。さながら決勝戦を制した高校球児のように。プロ初完投を完封勝利で飾った上沢選手と4月30日以来のスタメンマスクをかぶった近藤選手は入団3年目の同期。7月30日に7勝目を挙げて以来、長いトンネルに入っていた上沢選手は「プロに入っていつか一緒に組みたいと言い合ってきて。しっかりリードしてくれたことに感謝します」とお立ち台で明かしました。

プロ初勝利、前半戦だけで6勝ととんとん拍子で来ていた右腕でしたが、球宴明けから厚い壁に当たっていました。バファローズ打線には9月7日の対戦でも4回6安打5失点と打ち込まれ、この日は近藤選手とのバッテリーでチェンジアップに活路を見出しました。打線が4回までに5点の援護をくれると伸びやかなフォームで緩急を操り、一度も連打を許さずにわずか3安打で0を九つ並べました。

スローイング難がリードに影響していたため、三塁手での起用が続いていた近藤選手も、内野コンバートの効果があって2回にはヘルマン選手の二盗を阻止。ファームでは幾度も組んできた上沢選手とのバッテリーで、「完封は僕自身初めてでしたし、それが上沢でうれしいです」と細い目を一層細めていました。

同じ千葉県出身ながら、小学生の頃から選抜チームに入っていた近藤選手に対して、中学から野球を始めた上沢選手はプロに入るまでお互い全く面識なし。ファイターズで出会い、一つの勝利に歓喜することになったのも運命でしょう。若いバッテリーが上位2球団との3カードを5勝4敗で勝ち越す原動力になったことは、今後を見据えても大きな意味を持つはずです。

上沢選手<9回 127球 打者30 安打3 三振6 四球2 失点・自責点0>

先発の上沢選手

「むっちゃ疲れました。全体的に今日はストレートでカウントが稼げた所がよかったです。7回ぐらいから体が思うように動かなくなってストレートが高めに抜ける場面が出てきました。9回のマウンドに上がるのはプロ入り初でしたが、最終回はやはり難しかったですね。」

栗山語録

栗山監督

Q.きょうは何と言っても上沢選手
「オープン戦から頑張ってローテを勝ち取った中で、(後半戦は)難しさを感じていたんじゃないか。簡単にはいかないから。でも、こういうピッチングができるのは自信になるだろうし、チームにとっても大きい。喜んではいけないんだけど、褒めてあげて欲しい」

Q.近藤選手とのコンビ
「リードも大胆なときがあるしね。困ったら同級生、ということ」

Q.打線の援護も効果的
「4点目に(中田)翔が粘ってああいうのは大きい。翔はここから。前を向いてひと
つでも取れるように」

Q.カード勝ち越し
「終わってみると、昨日の試合がね。反省しか残らない。次に活かせるように」

Q.明日からビジター
「大きくここから勝ちを重ねて、札幌に戻ってきたときには気持ちよくプレーできる
状態にさせてあげたいからね。そういうつもりで明日からやっていきます」

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