2015.04.04 SAT
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広報レポート<ラッキーセブンの猛攻>

7回表、同点のタイムリーを放つハーミッダ選手

四球で走者を貯めてもあと一本が出ず、もどかしい雰囲気が漂っていました。しかし、いつまでも打ちあぐねているわけではありませんでした。1点を追う7回、2死一、三塁で打席に立ったハーミッダ選手が、サイドスロー左腕の変速投球に惑わされることなく、甘いボールをしっかりと捕らえました。打球が右翼線へ飛んでワンバウンドした瞬間、ベンチは総立ちに。ニ、三塁となって続くレアード選手が左前に運び、一気に勝ち越しに成功しました。「冷静さを失わなかった」とクールに振り返ったハーミッダ選手と、「ここで打たなきゃ男じゃない」とまくし立てるレアード選手。開幕からチームを勝利に導き続けている2人の対照的な助っ人が、この日もチャンスで結果を出し、4連勝に大きく貢献してみせました。

ラッキーセブン――。1930年代のサンフランシスコ・ジャイアンツが7回に何度も逆転劇を演じたことが発祥とされ、野球界だけではなく広く使われている言葉です。いまのファイターズにとっても、何かが起こるイニング。4月2日のロッテ戦は8点差を追いつかれながら突き放し、3日はハーミッダ選手の同点弾から逆転に成功しました。そして、この日の試合でも7回がドラマの舞台となったのです。先頭打者として右前打を放ってお膳立てした西川選手、2死から相手の警戒から敬遠気味に歩かされた中田選手。たとえアウトになったとしても、打席に立った選手の次へとつなぐ思いが結晶となって現れた3得点でした。

もちろん、逆転劇にはピッチャーの踏ん張りは必要不可欠です。先発マウンドに上がった大谷選手は、初回に3安打を浴びて2失点。しかし、制球が落ち着いた3回からは狙って三振を奪いに行くピッチングを披露しました。3球勝負を続けて球数を減らし、7回まで相手スコアボードに「0」を並べました。「逆転してくれたチームのみなさんに感謝したい」と頭を下げましたが、この粘りのおかげで攻撃陣が目を覚ましたのは間違いありません。

開幕8試合目で貯金は「4」。53年ぶりとなる開幕3カード連続勝ち越しを確定させ、昨年4月2日以来の単独首位に立ちました。栗山監督は言います。「まだ始まったばかりだから」。ひとつの試合、ひとつのプレーに集中して臨む。幸運な数字の後押しも得て、前に突き進みます。

先発投手コメント

先発の大谷投手

大谷投手
<7回 116球 打者29 安打6 三振11 四球2 失点・自責点2>

「最低の仕事はしたと思いますけど、開幕戦に続いて立ち上がりに苦しんだので、そこは反省しないといけないと思います。満塁の場面を2点で抑えたことは大きいですし、3回以降立て直すことができたのも良かったです。特に意識して変えたことはありません。逆転してくれたチームの皆さんに感謝したいです」

栗山語録

栗山監督

Q.大谷選手、初回の2失点だけでした
「初回はスットコドッコイ。だけど、思ったよりも悪くなかったね。悪くてもあの感じだと思うので、勝たせてあげることができて良かった。安心感を持たせて前に進むことが重要だと思っている。もちろん、まだまだやらないといけないことも沢山ある。技術もそうだし、考え方もそう。ただ、そのへんも勝たせてあげる方が身につきやすい。(オリックス打線に対して)攻めようとする姿勢だけは認めます」

Q. 昨日に続いて逆転勝ちでした
「途中1点でも取られると、中々流れが変わらない。試合を作るという意味でも、よく翔平が粘ってくれたよね」

Q.単独首位となりました
「やることはいっぱいあるので、それは全然関係ないです」

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