試合情報

今季初めての3連勝を飾る劇的なサヨナラを決めたのは近藤選手のバットでした。2ストライクに追い込まれたあとの内角低め真っすぐを右翼前に弾き返しました。お立ち台で「ホッとした」と安堵の表情を浮かべた近藤選手。控え捕手を使い切ったファイターズベンチは、延長に入れば近藤選手が捕手につく予定でした。追い込まれた状況で「期待」と「不安」が葛藤したなか、自らのバットで決めるという勝負強さが上回りました。

近藤選手とお立ち台に上がったのは淺間選手でした。9回1死二、三塁の一打逆転のチャンスで2ストライクに追い込まれながらも右前適時打で同点に追いつく殊勲打を放ちました。5月6日埼玉西武戦以来のスタメン出場となった淺間選手。試合後も興奮冷めやらぬ様子で「絶対に打ってやると思ってました」と振り返りました。両選手とも2ストライク後の勝負でした。淺間選手は「（2ストライク後でも）打てる気がしました」。集中力を切らさずに諦めない精神が打ち勝ったものでした。先輩後輩にあたる横浜高校出身の両選手がチームに勝利をもたらしました。

開幕してから初めての「3連勝」に並び「貯金1」も今季初めてとなりました。2連勝は4度ありましたが、なかなか上昇気流に乗り切れない戦いが続いていました。ようやく勢いが出てきたように感じます。最近6試合で5勝1敗。3試合前には「借金2」を抱えていましたが、きょうで「貯金1」。この勢いを維持して一気呵成に連勝街道に乗りたいところです。

メンドーサ投手
＜6回 球数94 打者24 安打5 三振3 死球1 失点・自責点2＞

「立ち上がりから変化球をうまく使って自分らしいピッチングはできたんですけど、先制してくれた直後（6回）に点を取られてしまったので、納得のいくピッチングとはいきませんでした」

Q.今季初の貯金生活
「ここからどうやってもっと作っていのか。この3連戦と次の3連戦は大事だと思って
きた。その最初を取れたからね。明日増やせるようにやっていく」

Q.スタメン復帰した淺間選手が3打点
「状態をキープしているんだけど、疲れを一回取ろうと思って（スタメンを外してい
た）。谷口もそうだけど、がむしゃらな思いでやってくれている。チームに必要なこ
と」

Q.近藤選手がサヨナラ打
「ああいう場面になればなるほど、ね」