2016.07.02 SAT
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広報レポート<生命線の制球力>

先発の有原投手
先制に沸くベンチの選手たち

タフな打線と対峙すると、一球一球に神経を使うだけにガソリンの消費も早く進むといいます。しかし、先発マウンドに上った有原投手の持ち味は、排気量の大きさだけではなくガソリンタンクの大きさにもあります。強力ホークス打線を相手に、125球を投げても球威が落ちることはありませんでした。6回まで毎回走者を出しながら無失点に切り抜けると、7回に初めて三者凡退。8回も140キロ台後半のストレートを連発し、最後の対戦打者となった柳田選手をストレートで見逃し三振に斬って堂々とベンチに戻りました。

「絶対に勝つんだという気持ちでみんなここに来ている。勝ててホッとした」。今季8勝目を挙げ、前半戦で早くも昨シーズンの勝ち星に並びました。もうひとつ有原投手の魅力を挙げるとするならば、その制球力でしょう。ストライクゾーンに投げる割合はパ・リーグで規定投球回数に到達している投手で2番目に多く、ファイターズ投手陣の全体目標である「ストライクゾーンで勝負する」ことをしっかりと実践。しかも、見逃し三振に取る割合(今季61奪三振のうち19奪三振で31.1%)は、ファイターズで30奪三振以上を記録している投手のトップです(ちなみに今季122奪三振の大谷選手は空振り三振が圧倒的に多く、見逃し三振は12.2%)。この日も9奪三振中4つが見逃しで、うち選球眼が良く出塁率の高いホークス・柳田選手から2度奪ったことでも、その制球力の高さが分かります。

7連勝で敵地・福岡に乗り込んだファイターズは、前日の高梨投手がチームに勇気を与え、有原投手で連勝を「9」まで伸ばしました。ノンストップで2カード連続のスイープ(同一カード3連勝)へ。前半戦最大の山場をエンジン全開で駆け抜けます。

先発投手コメント

先発の有原投手

有原投手
<8回 球数125 打者30 安打5 三振9 四死球2 失点・自責点0>

「きのうもいい勝ち方をしていたので、きょうも絶対勝ちたいという思いで投げました。ホッとしています。野手の方が声を掛けてくれたりして楽な気持ちで投げさせてもらい、本当に感謝しています。連勝の流れをキープすることができてよかったです」

栗山語録

Q.9連勝となりました
「連勝がどうこうというよりは、こういう大事な試合で勝てたのが大きいよね。(有原)航平に多少疲れもあるかなと思ってたんだけど、素晴らしいピッチングだった。(ホークスを)圧倒したことも嬉しい。我慢して余計なフォアボールを出さないでよく投げてくれた。堂々としてたし、有原さまさまだね!」

Q.市川選手に今季1号となる3ランが飛び出しました
「大きかったよねー。これだけ素晴らしいチームを相手に1対1では勝負できないので、きのうの(大野)奨太もそうだけど、本当に素晴らしかった。流れを生かせるのがイチ(市川選手)らしい」

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