2017.03.22 WED
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広報レポート<偉大なる先達のメッセージ>

日本野球界史上最高といわれた投手がいました。戦前の野球に颯爽と登場し、太平洋戦争で戦死した男でした。その名は沢村栄治。投手として最高の栄誉とされる賞に名前を残す、野球人にとっては馴染みの深い先達です。近鉄・宇治山田駅から徒歩3分のところに、生家の跡があります。そこはいま駐車場になっていますが、隣接する明倫商店街は健在。その中央に置かれた『全力石』と名付けられた石碑には、沢村氏が遺した言葉が刻まれています。

人に負けるな
どんな仕事をしても勝て
しかし堂々とだ

『沢村栄治生誕100周年』を記念したイベントの一環として行われたジャイアンツのオープン戦。その相手に選ばれたのがファイターズでした。前日、伊勢入りした栗山監督は沢村氏の墓前で手を合わせ、花を手向けました。「間違いなく(沢村氏に)伊勢へ呼んでいただいた気がする」。“野球へのリスペクト”を標榜するチームにとって最高の舞台だったはず。そして、全員が背番号「14」のユニホームでプレーするジャイアンツを相手にマウンドに上がったが、ファイターズ唯一の背番号「14」加藤投手でした。

立ち上がりは連打を許しながらも無失点に抑えると、2回は先頭打者に失投を左翼席へ運ばれて先制を許しました。「ああいう1球が試合を決めてしまう。気をつけないといけない」と反省しきり。それでも、5回1失点と試合を作ったことに変わりはなく、ファイターズの背番号「14」をしっかりとアピールしてみせました。

1点を追う9回には、先頭・大谷選手の中前打をきっかけに、相手のミスにもつけこんで逆転に成功しました。記念の試合はファイターズらしい粘りの野球で逆転勝ち。偉大なる先達のメッセージとともに勝利を受け取り、次の遠征地、そして新しいシーズンへと向かっていきます。

先発投手コメント

加藤投手
<5回 70球 打者18 安打3〈本塁打1〉 三振1 死球1 失点・自責1>

「(本塁打は)失投だったので、あの一球を気をつけないといけませんね。こういう試合展開にもなりますし、あの一球が試合を決めてしまうので、気をつけたいです。(開幕に向けて)とにかくチームに貢献したいです。状態も上がってきていると思うので、引き続き課題を明確にして頑張りたいです」

栗山語録

Q.横尾選手がいいところで打っている
「やっと本物になってきたという感じがする。でも、横尾しか打ってない(苦笑)」

Q.大谷選手のヒットで空気が変わって逆転
「それまで打ってないんだから、(あの場面では)やってくれないと」

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