2017.07.30 SUN
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広報レポート<2,287打席目の新感覚>

プロ初本塁打を放つ中島卓選手
ベンチでハイタッチを交わす中島卓選手

バットから伝わってくる感覚は、いままでに経験したことのないものでした。「びっくりしましたけど、ああいう感覚なんですね」。3点を追う6回。先頭打者として打席に入った中島卓選手は、カウント1-1からの内角ストレートに反応しました。打球は完ぺきな角度で上がり、右翼テラス席へ。全力疾走以外でダイヤモンドを一周する感覚も、いままで経験したことがないものでした。プロ9年目で初?そんな狭い範囲ではありません。少年野球時代や高校球児時代も含め、“人生初”のサク越えホームランだったのです。

これほど「一発」という響きが似合わない男は、プロ野球界を見渡しても他にいないのではないでしょうか。3回の第1打席まで、プロ初打席からの連続打席ノーアーチは2,286打席。これはNPB史上歴代2位にランクされるものです(プロ野球記録は千葉ロッテマリーンズ・岡田選手が継続している2,483打席)。テレビのスポーツバラエティ番組で取り上げられ、周囲にも「記録を作りたい」と“公言”していたほどでした。ホームランが出やすい球場、アドレナリンが出る地元・福岡…。要素はあったとはいえ、なかなか予想しにくい結果でした。その分だけ、反動は大きく、ベンチ裏のブルペンからも大歓声が湧き上がりました。

もちろん、自らに求められるのがホームランでないことは、中島卓選手も自覚しているでしょう。「これがいい流れに変わってくれるように引き続き頑張ります」。それは、打率1割台にあえぐ自身だけではなく、低空飛行を続けるチームに向けられた言葉でもあるはず。この打席が前進する足がかりになるかどうかは、これからにかかってきます。

先発投手コメント

先発の上原投手

上原投手
<6回 112球 打者26 安打8〈本塁打2〉 三振8 四死球0 失点・自責点4>

「追い込んでからもうひとつ足りませんでした。投げ切れなかったことがヒットやホームランにつながり、もったいない点の取られ方をしてしまいました。(今宮選手の)ホームランも、あのゾーンはツボなので、もう少し低く投げないといけませんでした。前回よりはよくなっている気はしますが、まだまだです」

栗山語録

Q.不運な当たりもありましたけど、上原投手が6回を投げ切りました
「取られてはいけない点もあったんだけど、(技術的な部分を含めて)前に進める姿とか色んなものが見えた」

Q.中島卓選手にプロ初本塁打が出ました
「本当によかった。バッティングを変えている中で(中島)卓にとって自信につながればいい」

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