2017.09.16 SAT
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広報レポート<ケジメの1日>

今日のヒーロー、高梨投手と清水選手
先制本塁打を放った横尾選手

2017年9月16日。いろいろな思いを胸に刻む1日になりました。試合後、三塁側ベンチ裏では福岡ソフトバンクホークスと埼玉西武ライオンズ戦のテレビ中継が流れていました。ホークスが2年ぶりのパ・リーグ制覇。ファイターズの選手たちも、ライバルの歓喜のシーンを目に焼き付けていました。その多くは、静かに見つめていました。ある選手は、ポツリと言いました。「いいなぁ」。昨年は、ファイターズが同じメットライフドームで、ペナントを奪取しました。シーズンの最佳境までデッドヒートを繰り広げた相手が、今シーズンはパの頂点に立ちました。

前日にも、大きなトピックがありました。生え抜き20年目の飯山選手が今シーズン限りで現役を引退することを表明しました。2004年に北海道を本拠地として以降、球団史を彩ってきた名バイプレーヤーです。途中出場の守備固めが主な役回りでしたが、試合前の練習から常に全力で準備することがルーティン。近年は故障の影響もあり出場機会が減少していきましたが、その姿勢を絶対に崩すことはありませんでした。ファームでの調整中も、不変。若手がリスペクトし、目指してきた大きな背中でした。

決断を明かして一夜明けたこの日、慣れ親しんだ札幌ドームにその姿がありました。引退を決めたにもかかわらず、トレーニングウェアに着替えて汗を流していました。試合中もトレーニング室で、まだ体をいじめていました。現役への未練は、心の片隅にあったはずです。当初は「オレ、辞めるんだなぁ」と実感が湧かなかったそうですが、少しずつ受け入れて新たな道へと進む覚悟を決めたそうです。

パ連覇を逃し、プロ野球選手のお手本のようなベテランが去りました。ともに悲しい現実ですが、未来への再スタートを自覚する契機になりました。高梨投手が粘投し、打線が要所で機能して3年目の清水選手の決勝打で白星をつかみました。ファイターズは、歩み出します。

先発投手コメント

先発の高梨投手

高梨投手
<7回 83球 打者26 安打3 三振3 四球1 死球1 失点・自責3>

「序盤から調子は良くなかったですが、優心(清水選手)がよくリードしてくれました。何とか試合の中で修正しようと考え、少しずつ立て直すことができたことは良かったです。3点取られたことは反省ですが、あとはゼロに抑えようと思って粘りました。次回は、もっと長いイニングを投げられるようにしたいです」

栗山語録

Q.高梨投手が7回3失点
「前半はなかなか思うようにいかなかったけど、よく試合中に立て直した。頑張ったね

Q.横尾選手が4試合で3本塁打
「覚悟を決めて、自分の特徴を出している。いい方向にいっていると思う」

Q.ホークスがリーグ優勝
「いま(テレビで)見ていた。しっかり胸に刻む。選手はこれからも野球を続けていくわけだし、ファイターズは勝たないといけないチームだから。きょうもこれだけの方々が(球場に)来てくださった。苦しみも共有しようという気持ちを感じる。それはプレッシャーではあるけれど、来年何とかしないといけないと感じる」

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